そういうタイトルの本を読みました。著者は、矢部宏治。
3.11の人類史上最悪の原発事故。
まだ何ひとつ解決してなくて、さらに被害は広がっているというのに、
誰も責任を取らない、罰せられない。
そのうえ再稼働までしようとしている。
沖縄の基地問題も同じです。
人権侵害、環境破壊で基地撤廃が望まれているのに、
辺野古では国民の税金で新たに外国軍の基地を作ろうとしている。
おかしいじゃないか。バカじゃないのか。
何で止められないんだ。
そう思っている人は多いはずです。
がんじがらめの利権構造。
どうせ、それに目がくらんだ勢力が政治を牛耳ってるからだろう、
そう思っていました。
そう、確かにそれはそうなんだけど、
でも実はそれだけじゃなくて、
それよりも根深い国家間の密約という法的しばりがあったんですね。
戦後70年を経てもほとんど変わっていない戦勝国と敗戦国との不平等条約。
それを大切に温存させてきた政府と官僚たち。
知らないということは、本当に哀しいことです。
この本は、アメリカで公開されている機密文書を紐解いて書かれたものだから、
事実には違いありません。
でもその大切な事実が、日本ではほとんど知らされていない。
「日米安保条約」と「日米地位協定」、それに「日米原子力協定」。
そういうものの解釈によって、
「基地」や「原発」に関する問題は、
もう法的コントロールができないものになってしまっているのです。
最高裁でも扱えない治外法権。
じゃ、決めることができるのはいったい誰?
それは何と、「在日米軍」と名前を変えた「アメリカ占領軍」だけ。
戦後70年。そんなバカな、ですよね。
でも実際、その体制は何ら変わっていないのがリアルな現実のようです。
国連憲章では、未だ日本を想定した敵国条項が現存しています。
知らなかったですね。
基地どころか、アメリカの指導のもとに再軍備させられる自衛隊は、
自分の懐を傷めたくない米軍に代わって、
自費で紛争の最前線に飛ばされることになります。
原発も、再稼働どころか、
もっと危険なプルサーマルを稼働させろと迫られています。
そしてその指令通りに、川内、伊方、高浜が次々に動かされようとしています。
傀儡のアベを笑っている場合じゃないですよね。
今日の参院選、結果がどう出るかわからないけれど、
この先どう転んでも、本当のことはちゃんと知って、わかって生きていた方がいい。
図書館で借りてきてもいいから、一度読んでみてください。