屋根裏に登ってみた。

投稿者: | 2016年8月24日

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ウチの屋根といえば、古い藁葺き屋根にトタンを被せた例のヤツ。
いったいこの屋根裏はどういう状態になっているんだ。
一度上に登ってこの目で見ておかなくては、とずっと思っていたのでした。

それというのも、風が吹いたりすると、
天井板のスキマからいつも黒いチリやゴミが落ちてくる。
古民家というのは、だいたいからしてそういうものなのですが、
時々、夜中に何かが屋根裏を走るし、
天井の補修をするにしても、やっぱり現況を確認しておかないとね。

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ということで、どこから登ろうかと思ったのですが、
田の字型の北西の部屋に、色違いの天井板があるので、きっとここ。

上部に重しがしてあるようでしたが、特に釘止めもしてないようなので、
注意してそろりそろりとずらしてみました。
不用意に開けようものなら、大量のゴミがいっきに頭上に落ちてくるのは承知。
ゴミのシャワーはゴメンです。

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碍子を使った古い電線がまだ生きています。
屋根裏だと思ってあちこち無造作に張ってあるので、ちょっと邪魔。
これもVVFケーブルに替えた方がいいんだろうな。

それに、横の筋交い、何とワラ縄で縛って固定してあるだけ。
これで役目を果たすのか。

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おぉ、積年のチリアクタ。
これ、掃除する?
そういえば、ウチの業務用の集塵機。
ペンキ剥がしの粉々を吸い過ぎたのか、吸引力が激減。

どうもカートリッジフィルターが目詰りしたようです。
買い替えかと思って調べてみると、これが4千円近くするんですね。
本体が1万円弱で安いなぁと思ったのに、
つまり、そういうことですか。

パソコンのプリンターとおんなじ商法ね。
こういうの、たちが悪い。

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妻側には通気口というか、
家紋のようなところに穴が開いているようです。
ワラを編んだ骨組みの竹が、みんないい感じの煤竹になっています。

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ストックのワラが山積みで残っていました。
茅とかじゃなくて麦わらのようです。
これもネズミやムササビなんかの巣になるんだろうから、
撤去したほうがいいんでしょうね。

いや、それにしても屋根と壁の間がスキスキなので、小動物は入り放題です。
これもちゃんと網かなんかを張った方がいいでしょう。
やっぱり、やること満載です。

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これ、屋根の骨組みがワラ縄でぐるぐる巻きにしてあります。
それを梁と桁の上にのっけてあるだけ。
とりあえず自重で安定しているようですが、まさに手作りの極み。
これでいいんだ。

大きな地震がくれば難なくぐしゃっといっちゃいそうですが、
また組み直せばいいや、という感じなのでしょう。
もしその時には、いっそ屋根ごと替えちゃえばいいか。

でも、今はせっかくトタンで巻いているのだから、
トタンが朽ちるまではトタンのままで。

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ワラ縄で縛って、縛って、組み上げる。
それで家ができるというのは、原点っぽくていいですね。

屋根裏に部屋も作れそうな空間はありますが、
もしぐしゃっとなれば、それがそのまま落ちてくるということなので、
やっぱり作るのはやめておいた方が賢明でしょう。

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これはいったい何にするものなのか、
部屋の天井隅にスライドできる板があって、ちょうどその上にこれがある。
上から覗いても中には何もありません。
フタもない、ただの箱。

蚕や煙草の乾燥と何か関係があるものなのか、
ただの通風口なのか、よくわかりません。
ご存じの方があれば、これがいったい何か教えてほしい。

しかしこの有様じゃ、天井からゴミが落ちてくるのを何とかしようと思っても、
天井裏から何とかするのはどうも至難の技のようですね。

で、この天井裏はどうするか。

1.見なかったことにしてフタをする。
2.この際、徹底的に掃除をする。
3.大きなゴミだけ下ろして、小動物が入り込まないようにスキマを埋める。

まぁ、せいぜい「3.」ですかね。
積年のチリアクタを徹底的に掃除しようと思えば、
集塵機のカートリッジフィルターがいくつあっても足りないでしょう。
そのうち疲れて天井板を踏み外して落ちたりするのが関の山なので、
やっぱり無理はやめましょう。

それでも、見てしまったものは何とかしないといけないので、
ストックのワラと木切れや大きなゴミを下ろして、スキマをネットで塞ぐか。
それだけでもひと仕事だわ。

まぁ、そのうちにね。

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