このあたりは高原の気候というのでしょうか。
晴れの日も多く、昼間は爽やかなのですが、朝夕が結構冷え込みます。
そして秋から冬にかけては、毎朝のように霧が出たりします。
そういう気候がどう影響するのかよくわかりませんが、
梅雨時とかはもちろん、そうでなくても結構家の中まで湿気が上がってきて、
干し物なんかも、油断するとすぐにカビが生えてしまいます。
外はまぁ仕方がないとしても、せめて家の中だけでも何とかしたい。
そう思っていろいろ調べてみたのですが、
現代の家というのは、まず防湿シートを敷いたうえにベタ基礎が基本。
壁も屋根も、とにかく防湿シートで家を丸ごとラッピングしてしまおう、
という考え方が主流のようです。
そうはいっても、束石、土壁の古民家をラッピングすることもできず、
今更床下にコンクリートを流し込むなんてちょっと無理。
じゃ、この土のままで、その上に防湿シートを置いて砂利を積み、
それから竹炭でも敷き詰めようかとも思ったりしました。
でも、防湿シートっていったって、たかがポリエチレンフィルムだし、
何だか産業廃棄物になりそうなものに安易に頼るのもちょっと抵抗があって、
どうしたものかと悩んでいました。
防湿シートいうのは、ラップみたいに確かに外からの湿気は遮断しますが、
そのラップの下は相変わらず湿ったままなので、
その湿気がスキマから上がってきて結露したり、
その下がシロアリの温床になったりすることもあるようなのです。
やっぱりねぇ、ラップは確かに効果はあるんだけれど、根本解決にはならない。
で、炭以外の床下調湿材を調べていたら、
最近は、ゼオライトを使ったマットタイプの商品が出回っているようです。
敷くだけ簡単。
半永久的な調湿効果。
吸湿力は炭の3倍、消臭力は炭の30倍。
おぉ、スゴイじゃないですか。
しかし、マットタイプの製品は手軽なのですが、ずいぶんと高い。
敷きこみタイプならちょっとは割安ですが、それでも家中に使うとなるとなぁ。
天然ゼオライトなんて、元はといえばタダなんだから、
自分で掘り出すのは無理だけど、採掘工場から直接買えばもっと安いはず。
そういえば、島根じゃ山を崩していっぱい掘ってたよなぁ、と。
そう思って調べると、ありました。
製品価格は約3分の1。配送費を含めても格安で購入が可能です。
標準施工量は、1坪あたり2袋(20kg)、
防湿シートのない場合は、1坪あたり4袋として、
ウチの場合は延床面積が約25坪だから、1袋20kgの50袋が必要となります。
おぉ、全部で1トンかぁ。
思いたったら、さっそく発注。
4トントラックでやってきた50袋を、運転手さんと一緒にがんばって手降ろし。
そのまま軽トラに積み込みました。
軽トラって、確か最大積載制限は350kgでしたよね。
農家じゃ米俵(60kg)の15俵ぐらいは当たり前でしょうけど。
今回は、初めて1トン積みましたが、駐車場から納屋ぐらいなら全然平気ですね。
しかし、1トンの積み下ろし2回は、結構いい運動になりました。
あとは敷くだけ。
といっても、敷く前には床下から余計な石や木切れを取り出したり、いちおう整地したり。
根太を整えて断熱材を入れたり、合板を貼ってフローリングにしたり。
キッチンのところは、その前にまず掘り起こして給排水を敷設したりと。
考えればいろいろやることはあって、たいへんなんですけどね。
とりあえずゼオライトを納屋に仕舞っただけで、もう全部済んだような気分になりました。