選挙公報がこない

投稿者: | 2016年9月22日
クサギの花の七変化はおもしろい。8月頃に、萼から長く突き出して花が開き、雄しべ、雌しべはその中からさらに突き出してくる。花びらは白で甘い香り、葉はピーナッツのような香りで食べられる。がくははじめ緑色でしだいに赤くなり、空色の果実ができる。

クサギの花の七変化はおもしろい。8月頃に、萼から長く突き出して花が開き、雄しべ、雌しべはその中からさらに突き出してくる。花びらは白くて甘い香り、葉はピーナッツのような香りで茹でて食べられる。萼は、はじめ緑色なのがしだいに赤くなって、中に空色の果実ができる。

 

ここ吉備中央町は、今週末が町長、町議のダブル選挙の投票日。
といっても、町長は現職以外に立候補者がなく無投票再選。
町議も、立候補者のほとんどが現職で、そのうち70代が7人も。

今日、期日前投票に行ってきて、とにかく一番若い新人に入れてきたのですが、
いったい誰がで出て、どういう政策を掲げているのやら、
今週末が投票日だろいうのに、まったく情報がないのです。

で、投票を済ませた後に、
「ここは選挙公報というものがないのですか?」
と期日前投票の係の方に聞いたら、「ない」と。
それっておかしくないですか、と問い詰めたら、
選挙管理事務所に問い合わせて、「前回もなかった」と。
前例のないことはしない。公務員のカガミですね。

じゃ、誰に投票するか、町民はどうやって判断すればいいのって言ったら、
そこにいた投票所の監視員のおっさんが、
「選挙カーでしゃべっているのを聞けばいいんじゃないの」って、
うーん、ふざけてますね。

これまであちこち引っ越して、何度も投票には行ったけれど、
事前に選挙公報が配られなかったことなんて一度もなかったよ。
(それを見てもほとんど判断材料にはならない、というのはまぁ別にして)
町のホームページにすら、選挙があるという情報すら掲載されていないなんて、
まったく不思議で仕方がありません。

それで調べてみたのですが、
「選挙公報の発行が法的に義務付けられているのは、国政選挙(衆議院、参議院)と都道府県知事選のみで、
それ以外の都道府県議会選、市町村議会選、市町村長選については、
選挙公報の発行如何は各自治体の条例によって定められる事になっている」
のだそうです。

で、さらに調べてみると、
同じ中国地方の都道府県議会選でも、
人口規模の少ない鳥取、島根では選挙公報が発行されているのに、
な何と、広島、山口、岡山(!)は選挙公報が発行されていないそうです。

そりゃ、県議選ですら配布されていないものを、町議選ごときじゃ配布しないですよね。
OMG、何てこった。

じゃ、何回も言うけど
「誰に投票すればいいのか、どうやって判断するの?」
あのうるさい選挙カーが来るのを心待ちにして、じっと耳をすませていろって。
うーん、やっぱりふざけてますね。

 

で、ちょっと冷静に考えてみたのですが、
これはやっぱり、町民は選挙公報なんかなくても、別段困っていない、
ということなのでしょうか。

その理由として考えられるのは、

1.立候補しているのがどこの誰ベエかぐらい、教えてもらわなくても知っている。

吉備中央町の人口は約1万2千人。これくらいの規模ならば、先祖代々の土着民であれば、
ほとんどの住民の家柄や人となりは互いに熟知している、ものなのかもしれません。
小豆島の人口は3万人ぐらいですが、島に古くから住んでいる人ならだいたいわかる、と友
人が言っていました。でもさ、移住者支援を町のポリシーに上げてるんだから、外から入って
くる人たちへの配慮も重要だと思うけどね。

2.立候補者の地元や親類縁者だけで票固めができる。
有権者数が約1万人で12人の選出だから、たぶん数百の票があれば当選できる。ということ
は、親類縁者や商売のつながりや地元の応援があれば、わざわざ遠方の住民の票を期待しなく
ても大丈夫、つまり選挙公報はさほど必要ではない。でもそれで当選しても地域エゴを助長する
だけですよね。町の将来の展望なんてまるでない。これからもそれでいいのか。

3.「2.」に重なるけれど、選挙は出る人が出て、当選すべき人が当選するので、関係者以外は
さほど関心がない。
田舎には未だに「お上のやることに間違いはない」「お上のやることにたてつくな」という揺らぎの
ない信念が現存しています。本当は選挙公報ぐらいあった方がいいなと思う人もいるかもしれない
ですが、これまでもなかったし、ない、と決まっているのだから、あえてそれに意見する人もいない、
ということなのかもしれません。

4.選挙公報に書くことがない。
選挙公報には、だいたいその人の略歴と、とってつけたようなものにしろ、通常はいちおう政策という
ものが書かれています。しかし選挙公報もなければ、政策が書かれた立候補者のチラシみたいなの
も回ってこない。つまり、政策なんてものはそもそも必要ない、ということです。
地元の利害代表、それが何か?確かにそれは潔くていいかもしれないけれど、何だかなぁ。

しかし、あれですね。
どんな理由があれ、町民の政治意識が極端に低い、ということですよね。
いや、町民どころか、岡山県民どころか、広島も山口も全部か。

そういえば、アベちゃんのおヒザ元の山口周辺だもんなぁ。
情報は集めても公表しない、というのが基本姿勢なのかもしれません。

まだまだ、70代、80代の長老が実権を握っているような政治の世界。
はやく世代交代が起きてくれないことには、
田舎はこのまま過疎高齢化がさらにスピードアップして沈没です。

ま、その方が近道なのかもしれないけれど。

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