カイコ騒動 最終章

投稿者: | 2017年6月12日

 

カイコ騒動記、前回からだいぶ日が経ってしまいました。

この間、田植えが始まったものだから、ひたすら田圃通いの毎日。
それでも、おカイコさんの干し網は、
昼間は日の当たらないところに持っていったり、
夜は家の中に取り込んだり、毎日様子はうかがっていました。

でも、この20日の間、ほとんど動きがありませんでした。

残念ながら、もうこれ以上羽化もしないだろうということで、
今日、干し網の中の繭を全部取り出してみました。

 

 

繭が10個、成虫らしきものが2匹、黒い殻のようなものが2個。
下の成虫は既に死んでいます。
よくわからないですが、たぶんただの蛾のようなもの。
上の成虫はまだ生きていました。

 

 

取り上げてみると、
これはまさしくカイコのご先祖様、クワコです。
カイコと違って全体的に褐色ですが、
同じような櫛形の触覚もあるので、たぶんクワコに間違いない。

 

 

アップで見るとなかなかカッコいい。

でも、この成虫は褐色のクワコ。
前回、外で捕まえた成虫は白色だから、あれはやっぱり野生のカイコ?
それともいろんな交配種が存在しているのだろうか。

白いのは、捕らえて干し網に入れていたけれど、
このクワコが生まれる前に死んでしまったから、
結局、交尾をすることができませんでした。

 

 

上部の葉っぱに作られた繭は抜け殻になっています。
クワコはここから生まれたのかもしれません。

そして、下の二つの繭はハサミで切って中をのぞいてみました。
それぞれに、黒いサナギと大きなウンチが入っていました。
何らかの条件が整わず、羽化することができなかったようです。

そうして、成虫も羽化できなかった繭も、
桑の木の根本に戻してあげました。

 

結構、オドロキとドキドキのカイコ騒動でした。

でも、ちゃんと育ててあげることができなかったので残念です。
やっぱり、自然のままに生き延びてきたものは、
自然のままに放置しておく方がよかったのかもしれません。

来年は、桑の葉に幼虫を見つけても、
そっと見ないふりをしていてあげようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)