CT考

投稿者: | 2014年3月14日

カクカクシカジカで、
先日生まれて初めてのCTスキャンを我が身に受けたわけだけれど、
その後、心なしか病み上がり感が抜けない。
急にばたばたと動くと、何だか軽いめまいがしたりする。

それは短くも激しかった痛みの後遺症のせいかもしれないのだけれど、
CTによる被曝も、ちょっと気にはなっていた。

病院なんて、「触らぬ神にたたりなし」、とできるだけ避けてきたので、
CT(放射線)とMRI(磁石と電磁波)の違いもよく理解していなかった。
結局、先日は金曜日にCTスキャンを3回、月曜日にはX線を3枚撮られたのでした。

病院に行ったが最後、
内臓のことなので、やっぱり検査と診断には放射線が必要なのだろうと思う。
できれば被曝するのは避けたいけれど、むげに拒否することもできない。
嫌ならそもそも病院のお世話にならなきゃいいのだ。
しかし、そうはいっても痛いものは痛い。
痛くて訳がわからなくなると、「モー、ドウニデモシテ」と匙を投げる弱い自分がいる。

で、あとの祭りだが、CTのことを調べてみた。

ちょうど大前研一のサイトがヒットして、読んでみると、
「日本人は福島第一原発事故の影響だけを大きく取り上げて騒ぐが、
医療被曝の身近なリスクにはあまりにも無頓着」みたいなことが書かれていた。
http://president.jp/articles/-/6963?page=3

そうなのかと思って読むと、なかなか恐ろしいことが書かれてある。

「CTスキャン1回の被曝量は5.30ミリシーベルト。
下手をすればCT検査を2回受けただけで、職業被曝の年間限度である
50ミリシーベルトをオーバーしてしまうのだ。
最近の米TIME誌(6月25日号)でも、CTによる被曝の危険性を取り上げていた。
記事によれば1回のCTスキャンの発ガンリスクは歯のX線を1400回撮るのに等しい。」

ギャーッ、わしゃ被曝してしもたぞ。
歯のX線さえ気持ち悪くて、できるだけX線を撮らない歯医者を選んでいたのに、
一生かかってもて撮りきれない1400ポイントを、わしゃあの時いっきにゲットしたのか。
うう。

いや、しかしCT機器も進化しているだろうからと、
まず病院のHPをみたら、ちょうどCT機器の写真が載っていた。
この画像をもとにいろいろと調べたら、幸いにも最新機器らしい。

東芝メディカルシステムズ株式会社製
320列エリアディテクターCT Aquilion ONE Vision Edition
やっぱり東芝か、原発と一緒だ。

「この装置には被ばく線量を低減しながら画質を保つハードウェア・ソフトウェア技術
が搭載されているため、最大80%の被ばく線量が低減可能となります。」
とある。

しかし、こういうのは何と比較して最大80%低減なのかがちょっと怪しい。
でも、大前研一の情報が旧来のCTを基準としていたと楽観視して、
その3分の1でも、約1.7ミリシーベルト。
これを3回撮ってたから、やっぱり5.30mSv。
それから、月曜日には膀胱のX線(1.9mSv)を3枚撮ったから、5.70mSv。
総計でなんと、11.00mSv。

えーっ。
そうするってーと、歯に換算すると、2,905回もX線を撮った発ガンリスクに
等しいダメージを受けたわけか。
これを2回やると年間被曝量の上限を超える。

痺れるぜ!

さらに、大前さんはこんな例えも出している。
「1回のCTスキャンの発ガンリスクは、空港の全身スキャンを7万回受けるのに等しく、
20本入り1パックのタバコを毎日19年間吸うのと同じだという。」

えー、願いまして私の場合で計算すると、
その発ガンリスクは、「空港の全身スキャンを145,283回受けるのに等しく、
20本入り1パックのタバコを毎日39年間吸うのと同じ。」

え、ええかげんにせいっ!

さらに、大前さんは言う。

「他の国々がCTのリスクに気づいて導入を抑制している中、
(導入されるCTスキャナの台数は、)日本だけが一直線に増え続けている。」
原発ビジネスとまったく同じなのですね。

「日本では少々、頭を打ったぐらいで「CTを撮りましょう」と医者から言われるし、
患者もそれに応じてしまう。
しかも、日本では他の病院で撮ったCTで診察するのを嫌がられる場合が多く、
複数の病院でそれぞれCTや血液検査を受けることが珍しくない。」
「脳腫瘍など深刻な病状が疑われる場合には仕方がないが、
そうでないならCT検査やPET(陽電子断層撮影装置)検査は、
よくよく考えて応じるべきだろう。」

それに、古いCT機器しかない病院なら、そのリスクも3倍から5倍に増える。

「それだけ身近に被曝リスクが転がっているということだ。
しかし、日本人は(そんなことに)ほとんど関心を示さずに、
福島第一原発事故の影響だけを大きく取り上げて騒いでいる。
はなはだバランスを欠いた被曝恐怖症なのである。」

さもありなん。

君子危うきに近寄らず、でやっぱり病院は恐い。
「1年に1回は人間ドッグ」なんて、喜んで行ってる場合じゃないんだから。

それにしても、
日常的に大きなリスクにさらされている自分のことを、
他人まかせのままで、ただ便利さに騙されて、
本当に何にも知らないままで生きているのだと、まったく愕然とするよ。

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