そうなんだ、中国語。その2/ 四声

投稿者: | 2018年2月2日

 

 

声調(トーン)。

中国語は、ひとつの音節の中でトーン(音の高低)が変化する。
そして、その高低変化の違いで語彙の意味分けをしている。

これはやっかいですよね。
だって、日本語にはそういう区別の仕方がないんだもん。

この声調の4つのパターンを、「四声(しせい)」という。

1.第一声・・・平声(へいせい)
(高く平たい音)
ā

2.第二声・・・上声(じょうせい)
低高
(低い音から高い音に、意識的に声量を上げて発音する。強く強調するのがポイント。)
á

3.第三声・・・去声(きょせい)

(低い音を出してから、最後に力を抜く感じで発音すると、
自然にいい感じの高さにまで音が上がる。)
ǎ

4.第四声・・・入声(にゅうせい)
高低(高い音から低い音)
à

 

以下は、トーンが変わることによって、意味が全く変わってしまう例。

★第一声 bā(八) 数字の8 ★第三声 bǎ(靶) 標的
★第二声 bá(拔) 抜く ★第四声 bà(爸) お父さん

それから、

★第一声 mā(妈) お母さん ★第三声 mǎ(马)
★第二声 má(麻) ★第四声 mà(骂) 罵る

 

四声の中では、第三声が特に注目されがちなのですが、
実は、第三声は低い音を出せばそれなりに聞こえるのだそうです。

それよりも、日本人の発音が分かりにくいといわれるのは、むしろ第二声。
これは、とにかく大げさに発音しちゃうのがいいようです。

四声は、
ピンインの記号に惑わされずに、
音の高さ「高、低高、低、高低
だけで理解するのがいいみたい。

それと、
口の形や抑揚なども、不自然なくらい大げさにして練習するのがいいみたい。
普段使い慣れない口や舌の筋肉を使わないと、発音ができないんだから、
これは意識して反復して、鍛えて身体で覚えるしかない。

 

 

ところで、中国人の話す日本語って、濁音がないですよね。
「学校(ガッコウ)」って言えなくて、「カッコウ」。

ところが逆に言うと、
何とここに日本人が躓くポイントがあるのだそうです。

ということで、
次回は「濁音にまつわる無気音と有気音」のこと。 → NEXT

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