それは9月の下旬の話。
ウチの東の納屋です。
この右側に外トイレがあって、納屋の柱とつながっているのですが。
いつからか、このトイレの引き戸が閉まらなくなっていた。
これって、ひょっとしたら納屋が傾いてきたんじゃないか。
というのも、ここは実は中二階になっていて、
右側がすぐ傾斜になって段差があります。
ここに引っ越してきた時に、荷物を置くスペースが他になくて、
とりあえず全部この中二階の納屋に詰め込んだのです。
普段使わない陶器類が多くて、それがやたらと重かったのです。
家の方は少しずつ改修をしているために、その荷物を動かすこともできず、
この納屋にずっと置いたままにしてました。
何と、そのせいで納屋が少しずつ傾いてきた?
そう思ってよく下を見てみると、
納屋の入り口のコンクリが引っ張られて浮いているじゃありませんか。
ほら、こっちも。
これって、かなりやばい状態かも。
こら、早いこと荷物を移動させて、加重を減らさなきゃ。
このまま納屋が崩壊した日には、目もあてられん。
そう思って、納屋に置いてあった思いダンボールを、
おそるおそる取りに行っては、その中二階から移動させたのです。
半分ぐらい、重そうなのを移動させて、
それでとりあえず様子を見てみることにしてみました。
ところが、しばらく経っても状況は変わらず。
どうしたものかと思い、
恐いものみたさで、浮いているコンクリをちょっと掘ってみることにしました。
ん?
これはどうも、コンクリの下の土が流れてるみたいです。
直下に空洞ができています。
集中豪雨で道路が陥没するのと同じ状況のようです。
じゃ、これは納屋が傾いたための亀裂じゃなくて、
コンクリ下の土砂の流出。それだけ?
それはそれでもちろん問題ではあるのですが、
でも、ここはきちんと土留めをすればそれで大丈夫なのか?
もう一度、トイレの引き戸を見てみると、
柱との間に石ころが詰まっていただけでした。
その石ころを取ると、ちゃんと引き戸は閉まります。
ということは、やっぱり納屋が傾いているわけじゃなかった。
何じゃらほい。
荷物を慌てて運び出したけれど、まったくの無駄足でした。
いや でも、よかった。