霜の朝に。

投稿者: | 2020年2月3日


雪は降らねど霜は積む。
枯れ草はみな白い衣を纏い、枝の蕾は縮こまり。


暖冬とはいえ朝晩はまだ冷えるので、
水仙も未だ花芽を伸ばせないでいます。


蝋梅はもう満開。
その香はあちこち風に乗って、散歩する鼻腔をくすぐります。


梅の花は、まだ2つだけ。


ところで、太極拳における姿勢の要求というのがあって、
「虚領頂勁」「含胸拔背」「 沈肩墜肘 」「尾閭中正」とか、
これらはすべて、
自らの身体の中心軸を整えるということに集約されていきます。

これができていないと、套路の形だけいくら練習して真似てみても、
それは本来の太極拳ではないし、ほとんど意味がない。

ところが、長年身につけてきた慣れた悪い姿勢というものは、
これを矯正するということはなかなかに難しいものです。

また、「鬆腰」「全身鬆開」「用意不用力」とかいって、
身体の無駄な力を抜いて、意を通しながら全身をゆるめる、
これができないうちは、武術としての太極拳は成立しません。

普通は襲ってくるものに対しては、
構えて筋肉を使って応酬するというのが人間の身についた自然な反応です。
ところが太極拳では、ただ自分の中心軸に沈むだけ。
そしてゆるんだ身体で外からの圧を全て地に流し、地からの圧を外に放つ。

いやいや、これを体得するのは相当に難しい。

中心軸、中心軸。
まずは、頭の重さを尾骶骨の先まで背骨全部を使って支えること。
そして、微塵も力まずに丹田から意を発せられること。

うーん、死ぬまでに少しはできるようになれるといいんだけど。


それはそうと、この笹原を草刈りしないと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)