畝の使い方というのは、結構難しい。
畑が狭いともちろんたいへんなのだけれど、
広いからといって、連作回避とか前後作の相性とかを考えると、やっぱり難しい。
それでも、結局は順列・組み合わせの問題だろうから、
条件は複雑で多岐にわたるかもしれないけれど、
コンピュータのプログラムで解決できそうなものなんだけどなぁ、
と昔からずっと思っていました。
ウチの畑の畝割りとその年に植えたい野菜をインプットすれば、
連作回避とか野菜相互の相性とか、背丈とか葉の茂り具合とか、
肥料の多寡とか、そういう条件をよく吟味して、
5年先10年先まで畝の使い方のシフトを組んでくれるというソフトです。
もし畑に何かトラブルがあった際にも、少しデータを修正するだけでいい。
播種の時期とか、育苗の時期とかも天候や気温と連動していて、
毎年の作付けの結果で修正を加えて、ソフトを育てていけばいいんですよね。
土や畑の状況はひとつひとつ違うわけだから、
それぞれが自分の畑でだけ使えるソフトに育てていくというものです。
そうして、アウトプットはといえば、
ぴったりののタイミングで、
「そろそろ、この畝にはトマトの苗を植えてください」とか、
知らせてくれるだけのシンプルなものでいい。
誰かチョコっと作ってくれませんかね。
・・と言ってても仕方がないので、
とりあえず新しい畑の畝割りで使えそうな輪作パターンを検討してみます。
いずれにしても、最大の問題児はナス科(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなど)と
ウリ科(キュウリ、スイカなど)ですね。
こいつらを4年間で輪作させようとすると、畝もやっぱり4区画に分けないといけません。
ナス科とウリ科で2区画とすると、
あとの2区画は、その他の根菜類(ダイコン、ニンジンなど)と
葉菜類(キャベツ、コマツナなど)の組み合わせになりますね。
これを4年間、重ならないように、後作として一番いい形の順番で組み合わせていけば、
以下のように、とりあえずの輪作パターンができます。
後でわかりやすいように、それぞれの畝には立て札を立てて、
輪作パターンもそこに書いておきます。
ナス科は、「トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ」です。
大豆を間作にして、トマト、ナスの後作にはソラマメ。
ジャガイモの後作にはネギを植えるぐらいでしょうか。
4区画で植える時の、ナス科の4年間の輪作順序です。
ナス科の次の年には、春の葉菜類を持ってきます。
春の葉菜類は、「コマツナ、春菊、ホウレンソウ、キャベツ、ハクサイ」です。
後作に、ダイコン、カブ、ニンジンなどの根菜類を植えます。
ナス科の後を追う、春の葉菜類の4年間の輪作順序です。
ウリ科でクセがあるのが、「キュウリ、スイカ」です。
同じウリ科でもズッキーニやゴーヤは連作も大丈夫のようです。
カボチャやトウモロコシを間作にして、後作にインゲンやエンドウを植えます。
ウリ科の4年間の輪作順序です。
ウリ科の次の年には、春の根菜類を持ってきます。
春の根菜類は、「ニンジン、カブ、ゴボウ、ダイコン」です。
後作に、ハクサイ、コマツナ、春菊、ホウレンソウ、のらぼう菜、キャベツなどの
葉菜類を植えます。
ウリ科の後を追う、春の根菜類の4年間の輪作順序です。
これらの畝の他に、連作ができる野菜のための連作畝を作ります。
ネギはネギ。ニンニクはニンニク。ラッキョはラッキョ。
サツマイモはサツマイモで、これをムギや大豆と回します。
カボチャはカボチャで、これをタマネギと回して、たまにスイカやメロンを植えます。
また、ニンジンや、冬のダイコンなど、量がほしい野菜も広い連作畝で作ります。
だいたいこんな感じで考えています。