新居にはポストを設置しておかないと、郵便物が届かない。
と思ってポストを作ることにしました。
漆塗りの古い木箱があったので、とりあえずこれを流用することにしました。
まず、箱の底板を柱に打ちつけます。
桐の板が薄いので、当て板をしているところがミソです。
そこに箱の蓋を被せます。
上部に郵便物の入れ口を開けました。
角2封筒がぎりぎり入るくらいの大きさです。
昔の丁寧な作りの木箱だから、隙間なくしっかりと作られてはいるのですが、
何かの拍子にフタが開いてしまってもいけないので、
小さな留め具をつけました。
古いものなので、そのうち塗りが剥げてきそうな気もしますが、
その時は剥がして何かを塗ればいいので、とりあえずこれで完成。
完全に転居する時には郵便局に「転居届け」を出せばいいのでしょうが、
さしあたり旧居宛てには旧居に、新居宛てには新居に届けてほしい場合は、
いったいどうすればいいのだろうと思いましたが、
その旨を最寄りの郵便局に新居の届けを出しておけば大丈夫のようです。
届けを出しておくと、管轄の配達局の人が家を見に来るそうなので、
こうやってポストを作っておけば問題ないと思います。
で、次に何とかしなくてはと思ったのが「網戸」でした。
ここは標高197.4m。吉備高原というぐらいだから、まぁ高原地帯です。
それで朝晩はずいぶん涼しいのですが、夏なので夜には虫が入ってきます。
昼間はアブやハチが多いです。夜は蛾。蚊は少ないようですが少しはいます。
家の中にまではあまり来ないですが、水気のあるところにはブトもいます。
涼しいとはいっても、さすがに夜でも玄関も窓も閉めきると暑いので、
やっぱり網戸は必要です。
で、網戸。
最近は網戸を自作する人も多いようですが、
いろいろ調べてみると、自作してもオーダーしても、たいして値段は変わらないようです。
なら、オーダーした方が楽でいいやと思い、オーダーすることにしました。
しかし、これが同じ商品でも値段がまちまちです。
ホームセンターでも最近はオーダー網戸をやっていますが、高いです。
安いところをずい分探しました。
こういう建築関係の設備や材料等は、
ほんとに中間マージンぼったくりの世界なのだということがよく分かります。
で、いったんいい加減に採寸して帰ったのですが、
これがまた採寸のルールというのがちゃんと決まっているのです。
オーダー網戸のサイトは、どこでも説明書きがあるので、
網戸の採寸の歳には、そのサイトの採寸ルールをちゃんと読んでおかないといけません。
サッシや網戸というのは、基本的にオーダーメイドのようで、
ミリ単位の採寸をしないと後で問題が起きたりするので、きちんと計ります。
それで初めて気づいたのですが、
ウチの玄関には網戸レールがなかったのです。
縁側や窓のサッシにはちゃんとレールがあるのですが、玄関にはない。
レールつきのオーダー網戸セットも売ってはいましたが、高い。
こりゃ、レールは買って自分でつけた方がいいと思って、玄関の戸周りをよく見てみました。
すると、敷居のコンクリートが斜めに下がっているじゃないですか。
おまけに、長押の木は曲がっているうえに、だいぶ虫に食われて傷んでいます。
これじゃ、レールがつけられません。
仕方がないので、ノミと金槌でコツコツと長押を削ることに。
何せ上を向いての長時間の作業だし、そもそもだいたいの目分量でいい加減だし、
そのうえコツコツするごとに柱から天井から、
砂ぼこりのようなものが顔にバラバラと際限なく落ちてくる。
敷居の方は、速乾性のモルタルを練ってコテで押さえつけ、何とか平らにしました。
そこに下レールを据え付けるのですが、
なんせ相手がモルタルなので、釘が入らない。
コンクリ用のクギもありますが、レールの釘穴が小さすぎるので無理。
やむなく「コンクリート・金物用接着剤」を買ってきて、押さえ込みました。
それでひと晩置いたのですが、大丈夫でしょうか。
いずれ剥がれそうな気もするのですが、ま、その時はその時。
長押の方は木なので、問題なくクギで止まりました。
しかし、後で測ってみると、右と左では10mmの高低差ができてしまっています。
うーん、上を向いての長時間のノミ作業だったからね。
最後にはだんだん集中力が薄れてきて、
「もう、これくらいでいいかぁ」、と思ったのが敗因でした。
でも、ま、とりあえずこれで採寸して網戸のオーダーをかけます。
うまくはまらなかったら、ま、その時はその時で、対処するとして。
結構、この作業でまる1日かかってしまいました。
こんな調子じゃ先が思いやられますが、セルフビルドの素人大工。
締め切りやノルマはまったくないので、楽しみながらボチボチです。