朝起きてふと見ると、
木の枝にライトグリーンの虫が止まっていた。
スイッチョンの子どもだろうか。
触覚の先がクモの糸に引っかかってるのかなぁ。
ところで、今日は念願の麦蒔き。
昨日は果樹苗を全部植え終えたので、
次のマストは麦蒔き。
もう、12月になろうとしているので、時期的にももうギリギリ。
明日の天気予報は傘マークがついていたので、
今日中には何とか麦蒔きを終えたい。
そう決心しながら、
朝霧の中を散策していると、
まぁ、きれいな冬いちご。
そうそう、
そういえば先日竹林の中で見つけたものを、
根ごとウチの石垣のところに移植したのでした。
昨日は、春のイチゴが実っていて驚いたけど、
冬いちごは、冬にちゃんと真っ赤になって、それでいいのです。
それから、朝の散策でもうひとつ発見。
ウラ庭の梅の古木に、
サルノコシカケのようなものが生えてきたのです。
これ、ちょっと梅の木がかわいそうだなぁ、
そう思って、取ってあげたのでした。
サルノコシカケって確か何かの薬草だったなぁと思って、
後で調べてみたら、
何とこれが「霊芝」というやつなのですね。
悪性の腫瘍などに煎じて飲むといいとか、
そうでなくても、からだの本来もっている自然治癒力を高め、
免疫力を強化し、様々な症状に効果がある、と。
しかも、梅の古木に生えたやつは「梅寄生」といって、貴重で高価。
梅丹本舗のページには、
「梅の古木に自生するものは数万本に2、3本」とか。
すげぇ。
人工栽培でこの値段なんだから、
天然で自生している霊芝を、アタシの御手で採取したのだから、
ズバリ!値段がつけられないでしょう。
まぁ、それはさておき、
物事には順番というものがあって、
麦蒔きの前に、まず田圃の畦の草刈りです。
草はさほどでもないのですが、
何せ田圃が広いので、刈りながら畦を一周するだけで、
時間がかかり、午前中はそれで終わり。
少し早いお昼ごはんにして、
午後からは、
お待たせしました、やっと麦蒔きの開始。
ここで秘密兵器の登場です。
「ごんべえ」。
手押し式の播種機です。
ちょっと高価だったので、
買おうかどうしようか、だいぶ悩みました。
種なんて手で蒔けばいいようなものですが、
私の場合、意外にも性格が雑なので、
種蒔きというのが、実は苦手です。
同量をきちんきちんと土に落としていけばいいだけですが、
もう、途中で何だか面倒くさくなって、
ついついドバっとばら撒いちゃうんですね、手が。
なので、そこのところは、
きちんきちんが得意な、ローテク機械にやってもらうのが、
精神衛生的にもいいんじゃないかと。
しかし、届いた製品を見ると、
躯体も歯車もプラスチックでできたチャチな代物。
これでちゃんと仕事できるんかいな、と半信半疑。
麦用のベルトを組み込んで、
試運転してみると、どうも溝切りがワラに引っかかって動きが悪い。
で、これをはずしてみると、よく動くようになった。
そして持ち手の高さを調節すると、さらに快適。
ただ、押している時はいいのだけれど、
ちょっと立てておくと、一輪車のようで非常に安定が悪くて、
あっと思うと、すぐに倒れてしまうのが欠点。
おかけで一か所、種がこぼれてしまったじゃないか。
とはいえ、
いやー、楽チンですね。
押すだけであっという間に点蒔きができてしまうなんて、
しかも正確に。
おかげで、日が暮れるまでに、
無事、麦の種蒔きが完了しました。
ライ麦と強力小麦(ユキチカラ)。
最初は1枚の半分(1反)だけにしようかと思ったのですが、
もう押すだけで種が蒔けてしまうので、
結局、1枚(2反)ほとんど蒔いちゃいました。
ライ麦はあるだけ2畝分ほど。小麦は7,8kg。
うれしい。
本当は、
周囲にちゃんと溝を掘ってから蒔きたかったのだけれど、
とにかく早く蒔かないことには時期を外してしまうので、
溝周りの余裕を残して蒔くことにしたのでした。
今日、一日作業していてわかったこと。
向こうに見える山の一部はウチの山なのですが、
ヒューイ、ヒューイ、キャッ、キャッ、と叫ぶ声。
うーん、どうもサル山になってしまっているようです。
早いうちに、ちょっと行ってみないとね。