自然農による自給

投稿者: | 2014年2月10日

ウチの田畑は「自然農」でやっています。
自然農というのは耕しません。農薬を使わないのはもちろんのこと、肥料も入れません。
虫や草を敵とせず、何も足さず、何も引かず、できる限り自然のめぐりにまかせた農です。

何故、そんなやり方なのかと言われても、
何とか農法がいいとか、どんな肥料がきくとか、そういう問題じゃなくて、
たぶん「自然農」という考え方が、身体にも心にも一番しっくりくるのです。

身体にいいものだけを食べて長生きしたいとか、これっぽっちも思わないけれど、
自然農で育ったお米や野菜は、やっぱりおいしいと思うし、
食べるなら「自然の中でちゃんと育ったもの」を食べたいと思うのです。

買ってきたのを消費する生活から、
種を蒔いて育て、収穫したものをみんなで分かち合う暮らしへ。

ズブズブの都市生活から田舎に越してきた当初は、
時折、ジャンクな食べ物や、ファーストフードが衝動的に食べたくなりました。
でも、何度かそういうことがあって、
実際に食べてみると、どうも以前ほどおいしくない。
というか、食後感がすごく悪いということに気づいてしまいます。
するとそのうちに、もう本当に要らなくなってしまいます。

別に私はベジタリアンじゃないですが、
実際のところ、肉や魚だって、どうしても毎日食べたいというわけじゃない。

だったら、自給農で充分じゃないかと思うのです。

お米と味噌、それに季節の野菜があれば、だいたい食べていくことができます。
もちろん贅沢をしたいと思えばきりがないですが、
自分で作ったお米や味噌や、採れたての野菜が貧しい食事かといえば、
決してそんなことはないわけで、
本当は、それが一番おいしくて、一番贅沢な食べ物に違いありません。

もちろん何から何まで、
食べるもの全部を自分で作ったり、加工したり、はすごくたいへんだけれど、
自分たちでできることはできるだけ自分たちでやるようにすれば、
「自給農+アルファ」で、じゅうぶん楽しく暮らしていけます。

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