霧にむせぶちょっと紅葉しかけた山の木々。
今日は絵のように美しい。
その霧が風に吹かれて、濃く薄くたゆたっていて、
とてもいい感じです。
都会の家には、シンボルツリーが一本あればちょっと贅沢な気分になれるけれど、
ここにはシンボルツリーもシンボルマウンテンもあるから、かなり贅沢。
ありがたい自然の恵み。
ところで、排水工事の続き。
この洗い場の排水ユニット交換が最大の難場でした。
コンクリの溝が直下から90°に曲がって、
洗い場の下を数十センチ通って外に出ていくのですが、
狭いのでエルボの継ぎ手がはまらず、押さえる手も入らず、
仕方なく洗濯排水用の自在パイプを無理矢理曲げて接続することに。
その排水ユニットと、洗い場のコンクリのスキマをきちんと埋めないことには、
ここから水が漏れるとたいへん。
何が一番いいのかなぁと思ったのですが、
やっぱり、コンクリにはコンクリがいいでしょうと思って、
ストックが少し残っていた速乾性の「特急セメント」。
30分で上を歩くことができて、1時間で車も通れる、と。
これしかないでしょ。
しかしねぇ。
実は昨日もやってみたんだけれど、
30分どころか2時間経ってもジャリジャリしてほとんど固まらない。
ちょっと水が多すぎて、練り方が甘かったかなと思って、
再チャレンジ。
おかげで昨日は風呂に入れなかったんです。
でも、今日はどうしても風呂に入りたかったので、
コンクリはそのままひと晩乾かすことにして、
洗い場に水を一滴も流さないようにして、
アクロバティックに浴槽に浸かって済ませました。
でもね、あくる朝見てみたら、
やっぱりダメ。
昨日よりは固まっていたのですが、乾くと排水ユニットが浮いてしまう。
これ、全然ダメじゃん。
この調子じゃ、今日もまともに風呂に入れそうにありません。
それじゃー、と最後の手段。
変性シリコンコーク。
上にのせている鍋はただの重しです。
最初からこれにしとけばよかった。
説明書を見ると、5~6日でゴム化するというのが見えて、
そんなに長いこと風呂に入れんのじゃ困ると思ったのですが、
よく読むと、1時間で硬化すると書いてありました。
すると、これでバッチリ。
最初からこれにしときゃよかった。
そうして、ようやくお風呂に入れました。
洗い場でジャバジャバお湯が流せるというのは、
とても素晴らしいことです。
それの合間に、仮設の台所もバージョンアップ。
鍋やフライパンを掛けられるサイドウォールを新設。
ますます充実する仮設キッチン。
もう、このままここが正式なキッチンでもいいかも。
そしてもうひとつ。
冬になる前の大きな課題が洗濯機でした。
今は外の散水栓から強引にホースを引いてあるので、洗濯機も外。
去年の冬は水道管が凍結して使えない日が度々でした。
計画では玄関横の小部屋を洗面、洗濯室にする予定ですが、
それをこの冬に間に合わせるのは、とてもじゃないが無理。
だって、もう冬だし。
ということで、
とりあえず仮設キッチンに持ってくることにしました。
水道管を蛇口のところから分岐させて、断熱材でしっかりガード。
排水パイプも延長してきて、
コンセントも引っ張ってきて、これでOK。
じゃーん。
洗濯機も仮設だから、引っ越しの時にもらった古い二槽式です。
「ナショナルのうず潮」。
これ、ほぼ半世紀前の商品ですが、まだ使えます。
始動の時に、モーターが「ギェー」という、恐竜のような叫び声を上げますが、
それでもちゃんと動いてくれます。
昔の電化製品って、スゴイ。
ところが、、一難去ってまた一難。
いざ水道の蛇口をひねってみると、どうも水漏れ。
防寒カバーを開けてみると、
何と、ここだけパイプに接着するのを忘れていたみたいです。
スポッと抜けちゃいました。
やれやれ。
それで接着し直してもう一度蛇口をひねると、
それでもまだ水漏れが・・・。
すると今度は、バルブソケットのスキマからポタポタと。
あぁ。
これって、ちょっとネジ山が潰れかけていた古いものを、
でもまぁ、何とか使えるか、と思って採用したパーツでした。
教訓 「水関係の塩ビ管や継ぎ手は、必ず新しいものを使うこと」
ちょっともったいないからといって、
古いパイプや継ぎ手を使い回すと、エラい目に会います。
しかし、今回のバージョンアップの最大のウリは、
何と言っても、お風呂の残り湯がスイッチひとつで使えるようになったこと。
ちょっと不様にホースが頭上を渡ったりしていて、
身長2mのヨシキ君なら、うっかり首を引っ掛けそうですが、
そのへんはまぁ、仮設ですから。