エンドウやそら豆は通常晩秋に蒔いて越冬させるのだけれど、
この辺りは冬の霜がかなりきつく長いので、
よし今年は春蒔きにしてみようと思ったのでした。
朝起きるとまだまだ地面が真っ白な時があり、
いやそれにしてももう3月だし、そろそろ蒔かないとなぁ、と。
今度はエンドウの畝を新しく立てようと思って、
まだやり残していたウラ庭のブルーシート剥がしに取りかかりました。
しかし、これがなかなかやっかいです。
時間の経過とともに、ブルーシートの上の落ち葉や何かが土の層になって、
そこに数多の草がしっかりと根を張り巡らせています。
ブルーシートの網目から細かい根をびっしりと貫通させているので、
引っ張ると、劣化したブルーシートごとごっそりと剥がれます。
そこから根気強く土を落として、細かい根を引き抜き、
絡まったブルーシートを取り除く作業が延々と続きます。
たいへん根気の要る作業ではありますが、
日向ぼっこの片手間のつもりで、のんびりとやるしかありません。
一枚のブルーシートを剥がすのに数日間かかります。
それでも、このブルーシートの上が案外いい環境だったのでしょう。
嬉しいことにカキドオシがたくさん育っていました。
カキドオシといえば、漢方薬として、
血糖値を下げたり、体内の脂肪や結石を溶解させる作用があるようです。
シソ科で強い香りがありますが、慣れると気になりません。
丸い葉っぱで、春には小さなランのような花を咲かせます。
ウチではこの全草を乾燥させたり、生でそのままお茶にして飲んでいます。
そういうことで、辛気くさい仕事ではありますが、
春の体慣らしとカキドオシの収獲が同時にできるので、
まぁ、よしとしましょう。
とりあえずこのブルーシートを一枚剥がし終わったら、
畝を立てて、垣をこしらえ、エンドウを蒔こうと思っています。