サンバーのスライドドアが外から開かない件

投稿者: | 2017年4月23日

ウチの新しくて古いサンバーの右のスライドドアなんですが、
外側のドアノブの調子が最初から悪くて、引っ張ってもドアが開かない。

左の方は大丈夫なのですが、右側のスライドドアを開けようと思えば、
まず、運転席のドアを開けて後ろに手を伸ばして、内側のレバーを倒さないことには開かない。
これがいちいち面倒くさい。

しかし、サンバーのスライドドアのドアノブ(アウターハンドル)って、
どうも構造的に弱い部分があるみたいで、
ウチの前のサンバーなんか、スライドドアのドアノブが左右とも壊れちゃいました。
そんな風にスライドドアのドアノブが完全に壊れてしまうと、
取っ手がね、
まるで魚の胸ヒレみたいに、走行中パタパタと風で動くんですよ。

それはそれで、ちょっと風流だといえなくもないですが、
せっかく新しい中古車になったのだから、
この際、ドアノブぐらいちゃんと使えるようにしたいね、と思ったのでした。

しかし、こういうのって、
車屋さんなんかに持っていくと、考えられないくらいバカ高くつくんだろうと思います。
ちなみにドアノブの部品代っていくら何だろう、と調べたら、
純正部品がネットで2,754円、ポイントが1000円分あったので、実質1,754円。
これを車屋さんに持っていったとしたら、
正価の部品代プラス技術料とかで、ま、10,000円は下らないはず。

そんなことならやっぱり、自分でできることは、自分でやってみるしかない。
それがやれるかどうか、やってみないとわからないものでも、
たとえやれなくても、命に別状がないものなら、とりあえずやってみる、と。
それしかないでしょ。

スライドドアの内側には、ドアレバーと窓ハンドルがついています。
これの外し方が、どこから見てもわからないので、普通その時点でギブアップしちゃいます。
でも、そこであきらめずにネットであちこち調べてみると、
ほらほら、手順をちゃんと詳しくレポートしている人たちが何人もいます。

で、その外し方を知ってびっくり。
何と、ちゃちなクリップみたいなもので、ただ留めてあるだけなのです。

しかし、このクリップが意外とくせもので、
超狭いスキマに、よーく目を凝らしてみないと、なかなか所在が見つけられない。

苦心の末にそいつを見つけたならば、
今度はそれを、先の曲がった細くて頑丈なものでちょいと引っ掛け、
飛ばさないように注意しながら、引っ張り上げる。
もしくは、見えるところまで引き上げておいて、
そこにラジオペンチを差し込んでいっきに引っこ抜く。

何だか、とても原始的な作業です。

私は、この作業のために、
わざわざ100均で専用ツールを購入してきました。

といっても、
歯医者さんがスキマの歯垢を取る時なんかによく使う、
何か先のとがった、あれ(名前がわからん、知っている人がいれば教えてください)、です。

その、あれの先をペンチでちょっと曲げたら、
これぞ、まさに「サンバースライドドア修理専用ツール」のできあがり。
特許でも取って売り出したいぐらいです。

この専用ツールのおかげで、あっという間に外すことができました。

いろんな人の修理レポート見ていたら、
このドアレバーと窓ハンドルさえ外せたら、仕事は半分終わったようなもの、
と書いてありました。何だ、簡単じゃん。

というか、仕事は道具?

続いて、本体にトリップクリップで留めてあるサイドバネルを、
マイナスドライバーでペコッ、ペコッと取り外すと、
厳重に内張りしてある防水ビニールが現れます。

次に、このビニールを剥がすと、
ようやくドアノブの機構がはっきりと見えます。

そうして、大きなビスを2つ、プラスドライバーで外すと、
目的のドアノブが、その一番奥に据え付けてありました。

ここで、念のために外側からもう一度ドアノブを引っ張ってみて、
どこにトラブルの原因があったのかをチェック。

「PULL。PULL。」「あれ?」

「PULL。PULL。」「あれ?」

何度試しても、どこにも異常はないようです。

えっ、そんなはずはないでしょう。
ちょっとこの裸のまま、スライドドアを実際に閉めてみて、
外のドアノブから開けられるかどうかをチェック。

ん、問題なし。
なんじゃ、こりゃ。
いったい、どーゆーこと?

単なる油切れだったとか?
単にそういうこと?

^^;

_| ̄|○

ま、どうもなかったというなら、
なかったらなかったで、
特にそれで悪い、とか良いとか、というわけでも、
なくもないので・・・。

買ったパーツも、
ポイント使って、1,754円だったし。

今度本当に壊れた時に、
このパーツはまた使えるし、
そうなれば、別にこれがムダだったというわけでもないし、
ま、それはそれで・・・。

ということで、
何もなかったかのように(何もなかったんだけど)、
気を取り直して、組み立て直し。

といっても、組み立てもあっという間です。

例のクリップは、
はめる時には、あらかじめセットしておいて押し込むだけ。
実にシンプル、
というか、おもちゃみたい。

でも、こういう情報って、
ユーザーが気軽に扱えるように、
本当はメーカーがちゃんと情報公開しておくべきだよね。

ちょっと肩透かしだったので、
ついでに、気になっていたスモークフィルムを剥がすことにした。

ウチのサンバーは箱バンなので、車中泊には最適です。
後部座席を倒してフラットにすると、足を伸ばして寝ることができます。
そんな時、スモークフィルムが貼ってあったりすると、
外からの目隠しになって、人目を気にせずに済みます。

前のサンバーの時には、そのために手製のカーテンを作って、
マジックテープで着脱できるようにしてあったのですが、
今回のサンバーは、左右の後部ウインドーに、
あらかじめスモークフィルムが貼られてありました。

それはそれでよかったんですが、
ある夜、家の近くで細い路地にバックで入ろうとして、
後ろを見たら、視界ゼロ。

田舎だから、もちろん街灯なんてなくて真っ暗。
おまけに大雨で車内のガラス窓は全部曇っていて、
バックミラーもサイドミラーも使いものにならず。

それでも前のサンバーならガラスがクリアーだったので、
バックランプやブレーキランプの明かりだけでも、
何とかだいたいの様子は掴めたのですが、
これがスモークフィルムが張ってあると、本当に夜はまったく見えません。

これじゃ、危なくって仕方がない。
ということで、とりあえず左後方のスモークフィルムだけは、
後ろが直視確認できるように剥がすことにしました。

最初は、フィルムの剥がれかけたところから、
爪でシコシコと剥がしていたのですが、
こういうのって、
実際にやってみながら、だんだんコツというものを掴んでいくものですね。

やっぱり、ノリで貼ってあるものは、なんでも温めると剥がしやすい。
ドライヤーでもいいですが、
車なのでしばらく直射日光の太陽熱に晒しておきます。
そうして、部分から中から剥がさずに、
面の剥がし口を作って、端から面でじっくりと剥がしていく。

破らないように、根気強くやっていくと、
わりときれいに剥がせます。
年代モノなので、剥がした跡のノリは結構残ってしまいますが、
これもペイントうすめ液のようなもので根気よくゴシゴシやれば、
最後はきれいに剥がれ落ちます。

このゴシゴシに割りと根気と時間がかかりましたが、
ま、業者さんに頼めば3,000~5,000円は取られるものと思います。

願いましては、小1時間で1万5千円。今日は結構稼ぎました。

でも、自分でやる場合は、そういうお金の問題よりも、
それの仕組みや構造やコツを自分の体で覚えられる、というおもしろさとか、
そういうのが楽しくて、いちいちやってみたいのかもしれません。

今日は、あとの余った時間で、家の周りの草刈りをしました。

ちょっとボヤボヤしてる間に、
刈っても、刈っても、草が伸びる季節が到来してしまったようです。

えぇい、そういうつもりなら、もっとボヤボヤしてやる。

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