ウチの新しくて古いサンバーの右のスライドドアなんですが、
外側のドアノブの調子が最初から悪くて、引っ張ってもドアが開かない。
左の方は大丈夫なのですが、右側のスライドドアを開けようと思えば、
まず、運転席のドアを開けて後ろに手を伸ばして、内側のレバーを倒さないことには開かない。
これがいちいち面倒くさい。
しかし、サンバーのスライドドアのドアノブ(アウターハンドル)って、
どうも構造的に弱い部分があるみたいで、
ウチの前のサンバーなんか、スライドドアのドアノブが左右とも壊れちゃいました。
そんな風にスライドドアのドアノブが完全に壊れてしまうと、
取っ手がね、
まるで魚の胸ヒレみたいに、走行中パタパタと風で動くんですよ。
それはそれで、ちょっと風流だといえなくもないですが、
せっかく新しい中古車になったのだから、
この際、ドアノブぐらいちゃんと使えるようにしたいね、と思ったのでした。
しかし、こういうのって、
車屋さんなんかに持っていくと、考えられないくらいバカ高くつくんだろうと思います。
ちなみにドアノブの部品代っていくら何だろう、と調べたら、
純正部品がネットで2,754円、ポイントが1000円分あったので、実質1,754円。
これを車屋さんに持っていったとしたら、
正価の部品代プラス技術料とかで、ま、10,000円は下らないはず。
そんなことならやっぱり、自分でできることは、自分でやってみるしかない。
それがやれるかどうか、やってみないとわからないものでも、
たとえやれなくても、命に別状がないものなら、とりあえずやってみる、と。
それしかないでしょ。
スライドドアの内側には、ドアレバーと窓ハンドルがついています。
これの外し方が、どこから見てもわからないので、普通その時点でギブアップしちゃいます。
でも、そこであきらめずにネットであちこち調べてみると、
ほらほら、手順をちゃんと詳しくレポートしている人たちが何人もいます。
で、その外し方を知ってびっくり。
何と、ちゃちなクリップみたいなもので、ただ留めてあるだけなのです。
しかし、このクリップが意外とくせもので、
超狭いスキマに、よーく目を凝らしてみないと、なかなか所在が見つけられない。
苦心の末にそいつを見つけたならば、
今度はそれを、先の曲がった細くて頑丈なものでちょいと引っ掛け、
飛ばさないように注意しながら、引っ張り上げる。
もしくは、見えるところまで引き上げておいて、
そこにラジオペンチを差し込んでいっきに引っこ抜く。
何だか、とても原始的な作業です。
私は、この作業のために、
わざわざ100均で専用ツールを購入してきました。
といっても、
歯医者さんがスキマの歯垢を取る時なんかによく使う、
何か先のとがった、あれ(名前がわからん、知っている人がいれば教えてください)、です。
その、あれの先をペンチでちょっと曲げたら、
これぞ、まさに「サンバースライドドア修理専用ツール」のできあがり。
特許でも取って売り出したいぐらいです。
この専用ツールのおかげで、あっという間に外すことができました。
いろんな人の修理レポート見ていたら、
このドアレバーと窓ハンドルさえ外せたら、仕事は半分終わったようなもの、
と書いてありました。何だ、簡単じゃん。
というか、仕事は道具?
続いて、本体にトリップクリップで留めてあるサイドバネルを、
マイナスドライバーでペコッ、ペコッと取り外すと、
厳重に内張りしてある防水ビニールが現れます。
次に、このビニールを剥がすと、
ようやくドアノブの機構がはっきりと見えます。
そうして、大きなビスを2つ、プラスドライバーで外すと、
目的のドアノブが、その一番奥に据え付けてありました。
ここで、念のために外側からもう一度ドアノブを引っ張ってみて、
どこにトラブルの原因があったのかをチェック。
「PULL。PULL。」「あれ?」
「PULL。PULL。」「あれ?」
何度試しても、どこにも異常はないようです。
えっ、そんなはずはないでしょう。
ちょっとこの裸のまま、スライドドアを実際に閉めてみて、
外のドアノブから開けられるかどうかをチェック。
ん、問題なし。
なんじゃ、こりゃ。
いったい、どーゆーこと?
単なる油切れだったとか?
単にそういうこと?
^^;
_| ̄|○
ま、どうもなかったというなら、
なかったらなかったで、
特にそれで悪い、とか良いとか、というわけでも、
なくもないので・・・。
買ったパーツも、
ポイント使って、1,754円だったし。
今度本当に壊れた時に、
このパーツはまた使えるし、
そうなれば、別にこれがムダだったというわけでもないし、
ま、それはそれで・・・。
ということで、
何もなかったかのように(何もなかったんだけど)、
気を取り直して、組み立て直し。
といっても、組み立てもあっという間です。
例のクリップは、
はめる時には、あらかじめセットしておいて押し込むだけ。
実にシンプル、
というか、おもちゃみたい。
でも、こういう情報って、
ユーザーが気軽に扱えるように、
本当はメーカーがちゃんと情報公開しておくべきだよね。
ちょっと肩透かしだったので、
ついでに、気になっていたスモークフィルムを剥がすことにした。
ウチのサンバーは箱バンなので、車中泊には最適です。
後部座席を倒してフラットにすると、足を伸ばして寝ることができます。
そんな時、スモークフィルムが貼ってあったりすると、
外からの目隠しになって、人目を気にせずに済みます。
前のサンバーの時には、そのために手製のカーテンを作って、
マジックテープで着脱できるようにしてあったのですが、
今回のサンバーは、左右の後部ウインドーに、
あらかじめスモークフィルムが貼られてありました。
それはそれでよかったんですが、
ある夜、家の近くで細い路地にバックで入ろうとして、
後ろを見たら、視界ゼロ。
田舎だから、もちろん街灯なんてなくて真っ暗。
おまけに大雨で車内のガラス窓は全部曇っていて、
バックミラーもサイドミラーも使いものにならず。
それでも前のサンバーならガラスがクリアーだったので、
バックランプやブレーキランプの明かりだけでも、
何とかだいたいの様子は掴めたのですが、
これがスモークフィルムが張ってあると、本当に夜はまったく見えません。
これじゃ、危なくって仕方がない。
ということで、とりあえず左後方のスモークフィルムだけは、
後ろが直視確認できるように剥がすことにしました。
最初は、フィルムの剥がれかけたところから、
爪でシコシコと剥がしていたのですが、
こういうのって、
実際にやってみながら、だんだんコツというものを掴んでいくものですね。
やっぱり、ノリで貼ってあるものは、なんでも温めると剥がしやすい。
ドライヤーでもいいですが、
車なのでしばらく直射日光の太陽熱に晒しておきます。
そうして、部分から中から剥がさずに、
面の剥がし口を作って、端から面でじっくりと剥がしていく。
破らないように、根気強くやっていくと、
わりときれいに剥がせます。
年代モノなので、剥がした跡のノリは結構残ってしまいますが、
これもペイントうすめ液のようなもので根気よくゴシゴシやれば、
最後はきれいに剥がれ落ちます。
このゴシゴシに割りと根気と時間がかかりましたが、
ま、業者さんに頼めば3,000~5,000円は取られるものと思います。
願いましては、小1時間で1万5千円。今日は結構稼ぎました。
でも、自分でやる場合は、そういうお金の問題よりも、
それの仕組みや構造やコツを自分の体で覚えられる、というおもしろさとか、
そういうのが楽しくて、いちいちやってみたいのかもしれません。
今日は、あとの余った時間で、家の周りの草刈りをしました。
ちょっとボヤボヤしてる間に、
刈っても、刈っても、草が伸びる季節が到来してしまったようです。
えぇい、そういうつもりなら、もっとボヤボヤしてやる。