昨晩はトマト温室の中に吊るしておきました。
夜の間は、さほど活発には動かないようで、
1匹だけ下に落ちてはいましたが、後は数匹が干し網の周りをウロウロ。
昼間は温室の温度がかなり上がってしまうので、
干し網は玄関先の日陰に移動させました。
元気です。
口から少し糸を吐きながらも、
思いのまま、活発に動き回っています。
こんなところや、あんなところ。
1時間おきぐらいに様子を見に行って、
あまり遠くに行きそうなヤツは、元の干し網に連れ戻し。
どうせカイコの足じゃ、そう遠くへは行けまい、
そう思って、高をくくっていました。
午前中は家の周りの草刈りに精を出していたのですが、
今日は昨日とは打って変わって、ギラギラの夏の日差し。
お昼ご飯を食べてちょっと横になったら、
疲れていたのか、そのままウトウトと寝てしまいました。
やがて、お昼寝から覚めて外に出てみると、
「お蚕さん」の干し網には、強烈な直射日光が当たっておりました。
中に入れていた桑の葉も太陽に干されてカラカラ。
こりゃいけない、と思って干し網を日陰に移動させたのですが、
何だか中の様子がおかしい。
おそるおそるカラカラの葉っぱをはぐってみると、
中には4匹ぐらいしか残っていません。
あとのヤツはどこいったんだ?
よもや、鳥に食べられてしまったのではないだろうか。
あるいは、日陰を求めてどこか遠くに脱走してしまったのか。
慌てて、元あった玄関先を見に行くと、
落ちたのか、逃げたのか、
下の芝生のところにもそもそと1匹が動いておりました。
こりゃいかん、と、
急きょ「お蚕さん失踪事件」対策本部を設置して、
懸命に捜索を行いました。
その結果、玄関先の足ふきマットの上に1匹、
玄関内に立てかけたほうきの側に1匹、
鉢植えの影に隠れるように潜んでいたカイコを1匹発見。
後に、玄関先のバイクのわだちのところで、
あわれにも、轢かれて重症を負ったカイコが1匹。
前に黒いカバン、後部に赤いリアボックスを積んだバイクの犯人は、
そのまま逃走したものと思われる。
ちょっと気を許したがための、
たいへん残念な事件でした。
でも不幸中の幸いは、元の桑の木で新たに2匹のカイコを見つけたこと。
これはもう、オープンな干し網では対処不能と判断。
全員チャックのついた干し網に収容することにしました。
やれやれ。
ちなみに、下に敷いているキッチンペーパーの上に見える黒い点。
これは「お蚕さん」のフン。
これが「蚕沙(さんしゃ)」といって、貴重な漢方薬になるらしい。
まぁ、元は桑の葉100%だしね。
でもそれだけじゃなくて、
このカイコのフンから天然着色料が抽出できるようです。
それが抹茶アイスに使われているんだとか。
まぁ、スタバのストロベリークリームに、
コチニール(虫)から抽出された天然着色料が使われていた、
っていうようなことでしょうか。
でも、「お蚕さん」のフンの方が、
薬効もあって、だいぶありがたい気がします。
何といっても、桑の葉100%だしね。