刈払機での草取りも今日で13畝が終了。
永遠に終わらないような気がしていた草取りの日々も、残すはあと3畝。
といっても、やっと一巡目が終わるだけだけどね。
終わったら、また最初から。
でも、これも連日やっていると、それなりに上達してくるものです。
「欠苗カウント」というのがあって、
刈払機なので、どうしてもミスで苗を刈ってしまうことがあります。
その本数が、ひと畝で20本以下でないと、
全国草取り選手権の予選には、まず残れません。
私の場合、最近はだいたい10本以下、
集中してやると、何とか5本前後をキープすることができるようになりました。
「欠苗カウント」を増やさないためには、
何よりも苗の株元へのアタックを慎重に行うことがポイントです。
ルールでは、株周り2cm以上の草を残すと減点対象となります。
手で刈ってもたいへんなものを、刈払機でやるんだから、
やっぱり、練習量がモノをいうんでしょうね。
あまり株に接近しすぎると、ついうっかり刈ってしまうのだけれど、
サッカー選手が足でボールを自由自在に扱えるようなもので、
これも慣れれば、まるで手で刈るように株本まで接近できるようになります。
もちろん、刈払いのスピードも評価の対象になってきます。
アクセルの緩急に気をつけながら、手早く、確実にこなしていかないといけません。
しかし,急いで足場を移動させながら株元に急接近したりすると、
かなりの確率で欠苗が出てしまいます。
ぬかるみの中での体重移動がキモですね。
あせらずに「着実にひと株ずつクリーンアップする」
やっぱりそれが基本です。
圃場では草の種類もいろいろなので、
セリの根なんかがある場合には非常にやっかいです。
この場合、土ごと削られていないと審査員チェックで減点となります。
ここで気をつけないといけないのが刃の傾斜角度です。
あまり深く食い込ませすぎると、刃が土の中に潜り込んでしまうので、
引き込まれるように流れて、刃が苗の根本を刈ってしまいます。
それからもうひとつ、
苗ばかり見ていると気づかないのが、随所に仕掛けられたトラップ。
草の朽ちた太い茎や麻ひもが、草の中に潜んでいたりします。
これを知らずにブンブン回る刃を近づけたりするとたいへん。
麻ひもなどが絡まると、それはもうナイロンカッターと同じ要領なので、
周囲の苗をもろともぶった切ってしまいます。
このトラップにはまったら、かなりの痛手。
たぶんもう、優勝は狙えません。
気をつけなければ。
刈払機でのカッティングにも、一応いろいろと技というものがあって、
これは「タテハ」。
カミソリでいえば、キワゾリですね。
株元2cmをキープする際に、
根が深い草の場合にはこの技が必須となります。
でも、勢い余って株ごと払ってしまうことがあるので、
細心の注意が必要です。
これは、通称「8の字」。
条を追っかけていく際に、2本の株間を8の字で刈っていくアクション。
最も基本的な技ですが、これを確実にこなさないことには、
なかなかスピードが稼げません。
次に「8の字」が慣れてくると、
その応用技で、「逆8の字」を使うようになります。
これでこなせるようになると、スピードアップも期待できるのですが、
何せ刃を後ろ向きに振り戻すアクションなので死角も増え、
誤って苗を切ってしまう危険性がいっきょに高まります。
おまけに刃が浮いたりしてしまうと、
せっかく分げつした新しい葉鞘をはねてしまったりします。
これももちろん、審査員チェックで減点となります。
そして、さらに慣れてくると、
ひと条だけじゃなくて、ニ条、三条を、
条間を刈りながら、株元を横8の字で進んだりのアクションができるようになります。
まぁ、ここまで来ると全国レベルです。
で、自分でいうものなんですが、。
もう少し熟練すれば、全国大会にも出れるんじゃないかと思っています。
少なくとも、刈払機の部で中国地区代表ぐらいは楽勝かも。
出場のあかつきには、まりちゃんにもらった防振軽減グローブに、
「必勝!」とか書いてもらったりしてね。
でも、カンカン太陽の下、
一本でも苗をからないようにと目を凝らしながら、
集中力を落とさないで刈っていくのは、
なかなかキツイぜ。
そんな全国大会優勝を夢見ながら、
おじいさんは、もう目がしょぼしょぼしてきています。