田圃の草取り選手権

投稿者: | 2017年6月27日

刈払機での草取りも今日で13畝が終了。
永遠に終わらないような気がしていた草取りの日々も、残すはあと3畝。
といっても、やっと一巡目が終わるだけだけどね。
終わったら、また最初から。

でも、これも連日やっていると、それなりに上達してくるものです。

 

 

「欠苗カウント」というのがあって、
刈払機なので、どうしてもミスで苗を刈ってしまうことがあります。
その本数が、ひと畝で20本以下でないと、
全国草取り選手権の予選には、まず残れません。

私の場合、最近はだいたい10本以下、
集中してやると、何とか5本前後をキープすることができるようになりました。

「欠苗カウント」を増やさないためには、
何よりも苗の株元へのアタックを慎重に行うことがポイントです。

ルールでは、株周り2cm以上の草を残すと減点対象となります。

手で刈ってもたいへんなものを、刈払機でやるんだから、
やっぱり、練習量がモノをいうんでしょうね。

あまり株に接近しすぎると、ついうっかり刈ってしまうのだけれど、
サッカー選手が足でボールを自由自在に扱えるようなもので、
これも慣れれば、まるで手で刈るように株本まで接近できるようになります。

もちろん、刈払いのスピードも評価の対象になってきます。
アクセルの緩急に気をつけながら、手早く、確実にこなしていかないといけません。

しかし,急いで足場を移動させながら株元に急接近したりすると、
かなりの確率で欠苗が出てしまいます。
ぬかるみの中での体重移動がキモですね。
あせらずに「着実にひと株ずつクリーンアップする」
やっぱりそれが基本です。

 

 

圃場では草の種類もいろいろなので、
セリの根なんかがある場合には非常にやっかいです。
この場合、土ごと削られていないと審査員チェックで減点となります。

ここで気をつけないといけないのが刃の傾斜角度です。
あまり深く食い込ませすぎると、刃が土の中に潜り込んでしまうので、
引き込まれるように流れて、刃が苗の根本を刈ってしまいます。

それからもうひとつ、
苗ばかり見ていると気づかないのが、随所に仕掛けられたトラップ。
草の朽ちた太い茎や麻ひもが、草の中に潜んでいたりします。

これを知らずにブンブン回る刃を近づけたりするとたいへん。
麻ひもなどが絡まると、それはもうナイロンカッターと同じ要領なので、
周囲の苗をもろともぶった切ってしまいます。

このトラップにはまったら、かなりの痛手。
たぶんもう、優勝は狙えません。
気をつけなければ。

 

 

刈払機でのカッティングにも、一応いろいろと技というものがあって、
これは「タテハ」。

カミソリでいえば、キワゾリですね。
株元2cmをキープする際に、
根が深い草の場合にはこの技が必須となります。
でも、勢い余って株ごと払ってしまうことがあるので、
細心の注意が必要です。

 

 

これは、通称「8の字」。
条を追っかけていく際に、2本の株間を8の字で刈っていくアクション。
最も基本的な技ですが、これを確実にこなさないことには、
なかなかスピードが稼げません。

 

 

次に「8の字」が慣れてくると、
その応用技で、「逆8の字」を使うようになります。
これでこなせるようになると、スピードアップも期待できるのですが、
何せ刃を後ろ向きに振り戻すアクションなので死角も増え、
誤って苗を切ってしまう危険性がいっきょに高まります。

 

 

おまけに刃が浮いたりしてしまうと、
せっかく分げつした新しい葉鞘をはねてしまったりします。
これももちろん、審査員チェックで減点となります。

 

 

そして、さらに慣れてくると、
ひと条だけじゃなくて、ニ条、三条を、
条間を刈りながら、株元を横8の字で進んだりのアクションができるようになります。

まぁ、ここまで来ると全国レベルです。

で、自分でいうものなんですが、。
もう少し熟練すれば、全国大会にも出れるんじゃないかと思っています。
少なくとも、刈払機の部で中国地区代表ぐらいは楽勝かも。

 

 

出場のあかつきには、まりちゃんにもらった防振軽減グローブに、
「必勝!」とか書いてもらったりしてね。

 

でも、カンカン太陽の下、
一本でも苗をからないようにと目を凝らしながら、
集中力を落とさないで刈っていくのは、
なかなかキツイぜ。

そんな全国大会優勝を夢見ながら、
おじいさんは、もう目がしょぼしょぼしてきています。

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