今年は川からイノシシが這い上がって来たりしたこともあり、
更なる被害を恐れてか、早々に稲刈りを済ませるところが出てきた。
そのせいもあって、ウチにくる水路の水が一週間前から止められています。
水路に水を通していると、干したい田に水が漏れるからといって、
稲刈りが始まる頃には、いきなり水が止められてしまいます。
この水路沿いの田圃はほとんどがコシヒカリ品種のため、
刈り取り時期もだいたい同じで、この時期に水が止まっても他は問題ないのですが、
ウチの場合は田植えが遅いうえに、古代米などの晩稲の米を植えているため、
実はまだまだ水が欲しいところ。
でも以前、晩稲の酒米を栽培したいから水を出してほしい、
と要望を出した方がおられたそうなのですが、
話し合いの結果、却下。
ウチは本当なら冬期潅水まで試してみたいところなのですが、
今の状況では、なかなか難しいようです。
とりあえず、アキタコマチとコシヒカリは、
もうだいぶ黄金色に色づいているので大丈夫。
イセヒカリもほとんど花が終わったようなので、
このあと水がなくても、何とかなるかなぁ。
ん、混植?
右のアキタコマチとコシヒカリの境の溝から、ニ筋はアキタコマチですが、
三筋目から六筋目までは、どうもイセヒカリのようです。
この他にもところどころの混植、今なら、実り方が異なるのでよくわかります。
しかし、問題はやっぱり晩稲の古代米ですね。
香り米は、出穂してこれから花を咲かそうというところ。
赤米、黒米もこれからです。
ミドリ米と、黒長米は、まだ出穂していない株も多いみたい。
最悪の場合は、川からポンプで水を揚げようと当初思っていたのですが、
はじめて見ると、予想外に水が抜けてしまう圃場なので、
今の状態では、ずっと水を補給していないとなかなか厳しい。
応急処置的に、エンジンポンプで少しでも揚水した方がいいのか、
それとも、ソーラーパネルで継続的に使えるシステムをちゃんと組むべきか、
そのあたり、ほとんど予備知識もないので、
付け焼き刃で勉強しながら、あれこれと善後策を検討しています。
(でも、あらかじめこういう事態になるのが予想できたなら、
もっと早くから準備しておけばよかったのに、という意見も聞こえてきますが、
・・・、でも、この夏はあんまり暑くて、ヤル気電源全喪失の日々が続いたので、
まぁ、想定外だったということにして・・・。)
せっかくここまで育った古代米のために、何とかしたいのはやまやまだけれど、
今年できることと、来年に間に合わせること。
揚水ポンプシステムも含めて、2枚の田圃を毎年スイッチしながら使っていく方向で、
アゼ板の埋め込みや、稲架木収納小屋の設置、それに畑苗代用の圃場整備とかも、
長い目で見て、ウチの稲作に適した環境づくりをしていきたいな、と。