先日、薪割りをしていた時。
どうも、斧の柄が台木に当ってしまったようで、
「ペキッ」という気の抜けたような音がして、
哀しいかな、斧の柄が裂けて割れてしまった。
そういえば、桜のえーちゃんがえーの付け替えの話をしていたよなぁ、
と思い出して、行って柄を一本わけてもらった。
えーちゃんの家の近くには、
ちょうどいい具合の太さの樫の木がたくさん生えているようで、
いつもストックしているんだとか。
えーなぁ。
で、とりあえず今の折れた柄を抜かないと、
と思って柄尻の方を地面にコンコンやってみたけれど、
クサビがしっかりと食い込んでいて、ビクともしない。
そういえば、この斧は今はなき宅野の鍛冶屋さんで刃を研いでもらった時に、
ついでに柄も新しく付け替えてもらったもの。
さすが、プロの仕事はしっかりしています。
頭からドリルを使ってたくさん穴を開けたのだけれど、、
なかなか抜けない。
仕方なく首を切って、下からもドリルでどんどん空洞を増やしていって、
ようやく取れた。
で、えーちゃんにもらったえーをあてがってみたのですが、
「・・・うーん。」
微妙に形が悪くて、スキマが空いてしまう。
一度は断念しかけたのですが、
いやいや、「あるもので何とかする」のがいいのだ、
と思い直し、折れた柄の欠片を加工して埋めることに。
まぁ、プロの仕事には及びませんが、
とりあえずスッポ抜けるようなことはないでしょう。
多少見映えは悪くても、ま、使えればいいんです。
試し割り。
おっ、なかなかいい感じです。
持ち手がひと回り太くなったせいか、
グリップ感もよくなって、
前よりもちょっと割りやすくなったような気がします。
ありがとう、えーちゃん。
ついでに、
柄が外れたままに放置していたもう一丁の斧も、
ついでに柄を装着し直しました。
今度は、どちらも刃を研いであげないとね。
これで斧が2本使えるようになったのだけれど、
実は今回、思い立って新しい斧も新調したのでした。
フィンランド、FISKARS社のX25。
いわゆる洋斧です。
そして、今あるのはどちらも和斧。
どこが違うかというと、
刃が薄くまっすぐな和斧に対して、
洋斧は、刃が真ん中辺りからグッと広がっています。
その分、刃が食いついた後に、薪が左右に広がりやすい。
もちろん、木の種類によって使い分け。
杉なんかの繊維がまっすぐな木なら、スッと刃が入る和斧の方がいいし、
太くて硬い木や、節が入り組んだようなやっかいな木は、
クサビを打ち込むような洋斧の方が割りやすい。
いや、薪割りするのは楽しくて好きなんだけれど、
そのうち、体力的にちょっときつくなってきたりすると、
これはもう、いい道具を使うに限ると。
FISKARS社のX25は、見た目オモチャみたいだけれど、
柄がグラスファイバーで中空になっているから、
振り下ろすのにとても軽くて、
その分、重心がヘッドにのるので、面白いように割れる。
・・・というレビューを読んで、
これはさっそく買っておかなくっちゃと。
洋モノにしては、意外と手頃な価格だし、
だって、ウチの場合、きっと死ぬまで薪割り生活だからね。
刃を付け替えている時、
トンカチで叩いてしまってできた血豆。
・・痛ェ!
fiskarsいいですよね。一度味わっちゃうと和斧には戻れません!大好きな斧です。
柄も折れないし。。。
fiskars、確かに扱いやすいですね。
でも、今回柄をつけかえた和斧が、何だかバージョンアップしたみたいにすこぶる使い良くなった。
柄なんか何でも一緒だと思っていたけれど、持ち手がひと回り太くなって、
ちょっと反りがついただけで、パワーが3割増しぐらいになったような気がします。
fiskars、と優劣つけがたい使用感なので、これは割る木によって使い分けたいと思っています。
なるほど、和斧は柄を工夫すればまだまだ進化の余地あり。たしかに言える気がします。ちょっとひらめきました。ありがとうございます。