リフォーム部屋の最後の仕上げ、襖の張り替え。
最近のふすまは、ベニヤ板にシールを貼り付けただけの戸ブスマだけど、
ウチのは、昔ながらの木組みの本襖。
ふすま紙を張り替えるには、まず木の枠を取り外さないといけない。
島根にいた時に、知人から余ったふすま紙をいただいていたので、
やっとこれが使える時がやってきた。
何と枚数もちょうどぴったり。
それにしても、かなり破れかぶれの状態なので、
穴が空いてしまっている箇所は、まず下地の調整から。
その補修用の「茶ちり紙」というのが、
ホームセンターにはちゃんと売られているんです。
スゴい。
まぁ、和紙なら何でもいいんだろうけど。
で、木の枠を外しにかかったのですが、これが難物(ナンブツ)。
なんせ年代モノなので、釘が中でサビてしまって、抜けやしない。
後ろから叩いてもビクともしない。
こういう時は、もう一度頭を打つと抜けやすい。
で、それもやったりするのですが、
隠し釘で打ち込んでいるものだから、
釘が抜ける時には、一緒に木枠の表面まで持ち上がってしまう。
あーぁ、せっかく漆塗りがしてある表の面がボロボロに。
引き手の釘も同様で、
細くて頭が丸いから、釘抜きも使えない。
無理にこじ起こすと、釘はそのままで、引き手の釘穴が破れてしまう始末。
えーぃ、仕方ない。
割れようが破れようが、とにかく外す。
後は墨汁でも塗っとけば、とりあえず目立たない。
家がゆがんでいるものだから、襖も途中までしか開かない。
これは、敷居の溝を削って調整。
ふすま紙は、古いものの上から貼り込むのですが、
障子と違って、糊をつける面積がかなり広い。
これを四隅合わせてシワをつけずにきれいに貼る、というのが超高難度。
最初は本体の方に糊をつけて貼ってみたりしたのですが、
水分が吸収されて、すぐに糊が乾いてしまって失敗。
長いふすま紙をそのまま貼って、
後から切って長さを調節すればいいやと思ったが、
これも始末に困って上手くいかず。
一枚の表裏で合計8枚ぐらい貼りこなした頃に、
やっとコツがつかめてきたような状態。
さて、貼ったふすま紙の糊が乾いたら、
はずした引き手の取り付け。
引き手に使うのが「引き手釘」、木枠に打ち込むのが「ピンパ釘」。
こういうものまで、ちゃんとホームセンターで売ってます。
一度ばらしたものを、また組み立て直します。
釘締めを使って、目立たないように釘を打込むのですが、
一度にたくさんやろうとするから、
どれがどの木枠だったか、どっちが右側で、どっちが上だったか。
こういうものは、ちゃんと。
ばらした時に、どこかに番号を書いておかなくちゃいけないよね。
はい、今度からそうします。
てなもんで、ちゃちゃっと済ませるはずの襖の張替え作業も、
結局、昨年末からの年越え。
まぁ、あと2,3日で全部張り終わります。
とりあえず新しく、きれいになった。
ま、家はゆがんでるけど。
途中、致命的な間違いに気づいてしまったんだけれど、・・・。
もうやり直しはごめん。
まぁ、それはいわゆるひとつのそういうデザイン、
ということで。