どうせなら、繁体字を注音入力したいものだと思って、
キーボードに注音入力用のシールを貼ったのですが、
試し打ちをしていると、
これがなかなか面倒なものだということがわかってきた。
中国語というのは、
日本語でいうところの「子音と母音」みたいな組み合わせで、
「声母と韻母」というのがあるのですが、
まず、そのキー配列が、何というか、
日本語でいう「あいうえお」配列みたいな感じで並んでいるので、
打ちたいキーを、探して打つ、みたいな。
いわゆる一般的なqwerty配列のように、
使用頻度順ならブラインドタッチもできようものを、
これはもう、一本指打法しかないんじゃないか、と。
でもまぁ、それは注音符号の宿命だから仕方がないとしても、
実は、Windowsの繁体字IME自体が、
これが、超絶使いづらいものであるということが判明した。
これが実際の注音入力画面なのですが、
まず、入力したキーの表示スペースが超ちっこい。
ピンインだと「N、I」と入力しているのですが、
普通ならこれで「你」とか「妳」とか「兒」とか「泥」とか、
成立する文字の候補がずらっと出るはずです。
ところが、マイクロソフトのIMEは、そこんところがバカで、
これだけじゃ、spaceキーを押してもEnterキーを押しても、
この状態からビクともしない。
これがスマホのGoogle注音入力なら、
もちろん候補が表示されるのですが、
残念ながら、PC用のアプリはないのです。
実は、中国語というものは、
声母と韻母と、それに声調というものが組み合わさって、
初めて文字が特定されるものなのですが ・・・。
何と、この注音入力。
その声調まで入力しないことには、
ひとつの変換候補も表示してくれないのでした。
何たる不親切。
つまり、注音がわかっていても、
正しい声調がわからなければ変換候補は出てこない、
というような入力方式です。
ちゃんと正しい声調記号まで入力すると、
初めてこんな風に候補を表示してくれます。
そんなもん、
注音も覚束ない中国語初心者が、
それでも懸命に入力に挑戦しようってのに、
正しい声調までわかるか、っつうの。
マイクロソフトって、ほんとダメだよなぁ。
でも、Googleの注音入力はスマホ用しかないのだけれど、
ピンイン入力ならGoogleの「谷歌拼音輸入法」というのがPC用にあって、
それならかなり使いやすい。
さすが、Google。
仕方がないからこれでピンイン入力して、繁体字に変換するか、と。
うーん。
なら、ボポモフォ覚えて、注音キーボードシール貼った意味ないじゃん。