外の排水と雨仕舞が終わったので、
しばらくインターバルをおいていたのですが、
ぼちぼち次の仕事を始めないとなぁ、と。
久しぶりに屋根裏に上って、
残していた庇と屋根の隙間を塞ぐ作業をしました。
大風が吹いた時などは、
この隙間から屋根裏に風が入ってきて、トタン屋根がバタバタします。
それに、小動物が屋根裏にもぐりこんできたり。
実は庇の下側の壁との隙間もあるのですが、
全部閉じてしまうのも何だし、換気も必要だろうと、
とりあえず、上の隙間だけをひと通り塞ぐことにしました。
さてその後は。
早く、居間とキッチンの造作に取り掛かりたいところなのですが、
そちらは下屋を作り直したり、土壁を崩して窓を取り付けたり、
床上げをしたり、
だいぶやり甲斐のある作業が山積なので、
ちょっと後回し。
まずは、完成した客間から時計回りの隣部屋に取り掛かろうかと。
ここは納戸というか、
北西にあたる部屋で、傷みも一番激しいのですが、
昔の人は、だいたいこういう部屋で寝起きしていたもので、
日当たりが良くてきれいな部屋は、
普段使わない客間にあてていたりします。
この北西角に向かって全体的に家が傾いているので、
奥の壁がその重圧を受けて、崩れています。
貫のところから、壁が下にずり落ちていて、
貫から上の部分は、柱から外れて外壁に倒れかかっているようです。
外壁といっても、ベニア板一枚。
柱の隙間から、その外の板が見えてしまっています。
それに柱の古釘な。
古い家は、柱や鴨居のいたるところに釘が打たれています。
まぁ、気持ちはわからんでもないけど。
特に古い五寸釘なんかはバールでもないと、
錆びついて抜けなかったりするのでやっかいです。
梁にこんなのが張ってあったり。
何と、小川知子ですね。
よくみると、結構無茶なポーズをさせられていたりします。
シングル盤のレコードジャケット。
裏を返せば、「恋のなごり」。
うーん、ちょっと記憶にないなぁ。
崩れた壁の柱をはさんで隣の壁。
板で覆われていますが、
これも、一度剥がして状態を確認した方がいいようです。
天井との隙間、上部15cmほど壁の色が変わっているのは、
土壁がずり落ちた跡ですね。
天井はこんな感じ。
板の隙間から、屋根裏のゴミやホコリが落ち放題です。
床はこの緑のマットの下にコンパネが貼られています。
たぶん、湿気でぐたぐたになっているんだろうな。
こういう湿気の多い場所に、床下のコンパネは禁物です。
そうしてこの棚も、
重量感があって見栄えはいいのですが、周りがベニアのハリボテ。
この上にもう一段同じ棚が載っていました。
でも、この棚が置かれていた壁際の状態が気になって、
ちょっと動かしてみた。
うん?
足を踏み入れたとたん、・・・メキッ!
おー、やばい。
もはや床が抜ける寸前の状態。
(・・・というか、抜けた。)
いったい、柱は大丈夫なんだろうか。
(・・・、大丈夫じゃないから家が傾いたのです。)
コンパネを剥がすのが、楽しみ。
(・・・、だが、恐ろしい。)
というか、
床が抜ける隣の部屋で、
何事もなく、日々寝起きしているのがおかしいですよね。
一寸先は闇というか、
ふすま一枚隣は廃屋というか。
隣部屋との境、その張り替えたばかりのふすまの裏を、
とりあえず、養生、養生。
作業を開始するには、大きな棚が邪魔になるので、
今度晴れたら、二つとも外に出してしまおう。
今は梅雨、外は大雨。