ここをキッチンにして、窓と換気扇をつけよう。
そう思って、土壁に印をつけてから、はや四年。
日照りの夏もありました。
凍える冬もありました。
そうしてようやく今日、
やっと、キッチン工事に着手できる日を迎えた。
苦節四年。
まずは、換気扇のところから。
土壁が崩壊しないように、少しずつ壁土を削っていきます。
よし、貫通!
必要な面積だけ、削り取りました。
しかし、柱が歪んでいるために、
土壁をはさんで、内壁から外壁までの幅が厚すぎる。
うーん、どうしようか。
うわっ、外が見える!
昼間でも暗い部屋だったので、感激です。
だいたい要領がつかめたので、今度は隣の窓の開口。
竹小舞が美しい。
こちらは開口の面積が大きいので、壁は上部から全部落とします。
グラインダーで必要な箇所だけ竹と藁縄を切り取って、
少しずつ土を落としていきます。
古い土壁って、
油断すると自重でいきなりバサッと落ちてきたりするから危険。
慎重に、慎重に。
土がかなり乾いて縮んでいるので、
竹さえ外せば、手でポロポロと掴み取ることができるようです。
しかし、たいそうな土埃。
マスクというのは、まやかしのコロナ対策なんかじゃなくて、
こういう時にこそ使うもの。
もうそろそろ、馬鹿げた集団ヒステリーはやめてほしい。
落とした壁土がいっぱい。
無事、開きました。
おぉ、中から見ると素敵です。
崩した壁土が12袋。
ひとつ20kgとして、240kgも。
貴重な壁土、水で練ればまた現役で使えるので、
大事に取っておきます。
さて、次はサッシの取り付け。
内壁、外壁をいったいどう片付けてやろうか。
また、明日考えます。