電柵、再び。

投稿者: | 2014年9月4日

今年は諸事情で田圃をすることができなかったのだけれど、
「そりゃ、よかったね。」と言われる。
今年の獣害は最悪だそうで、イノシシや猿が猛威をふるっているようです。

「へー」と思っていたが、
昨日、久しぶりに草刈りでもしようかと田圃に出てみたら、
あちこちイノシシに入られた跡があった。

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畦や溝の土がえぐられてボコボコになっており、
二畝ばかり植えていた大豆もあちこち倒されていた。

近隣で補助金が出たとかで、
今年は周囲にぐるっと鉄柵を張り巡らせたので安心のはずでした。
しかし、何のなんの。
鉄柵の中の田圃は、これまでになくひどい有様です。

もしウチが毎日草取りに通っていれば、
ここまでイノシシに好き勝手に荒らされることもなかったのかもしれませんが、
何とも無残です。

そうして、一度荒らされればみんなもう放棄しちゃうんですね。
たぶんその方がJAの補償が出るとかで。
何だかなぁ、です。

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で、もうこれ以上入ってもらっちゃ困るので、電柵、再びです。
せっかく実ってきた大豆が悔しいのもありますが、
畝も溝もめちゃくちゃにされると、これが跡の始末がたいへんなのです。

今年は雨続きで、山の中も餌も少ないのでしょうか。
それにしても、本来なら獣も人間も自然の中では対等で、
生きていくためにどちらも命をかけての縄張り争いのはずです。

生き抜くための、「今、ここ」の覚悟がないから、
ただ柵で囲って守りの姿勢になっている。
そんな弱腰で命がけのイノシシや猿に勝てるはずがないよね。

しかし、人間はもうそういうハングリー精神が希薄なのでしょうか。
地に足がついた食料自給じゃなくて、
お金さえ出せば、食べ物なんてどこからでもいくらでも買えると思っている。
そのお金のためには、戦争も避けられないのだと妄想が広がっている。

そんな日本人は、きっと近いうちに足元をすくわれます。

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