ウツギの花は、最初は全部白いけど、赤が出てくる。
ボケとか、スイカズラも次第に違う色が加わる。
おもしろい。
卯の花といつもセットで思い出される歌、夏は来ぬ。
書き出してみれば、何てきれいな日本語なんだろうと思う。
こんなきれいな言葉が綴れたら、どんなにいいだろう。
夏は来ぬ」作詞:佐々木 信綱、作曲:小山作之助
一
卯の花の、匂う垣根に 時鳥(ホトトギス)、 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす、 夏は来ぬ
二
さみだれの、 そそぐ山田に 早乙女が、 裳裾ぬらして 玉苗(たまなえ)植うる、 夏は来ぬ
三
橘の、 薫るのきばの 窓近く、 蛍飛びかい おこたり諫(いさ)むる、 夏は来ぬ
四
棟(おうち)ちる、川べの宿の 門(かど)遠く、水鶏(くいな)声して 夕月すずしき、夏は来ぬ
五
五月やみ、 蛍飛びかい 水鶏(くいな)鳴き、卯の花咲きて 早苗植えわたす、 夏は来ぬ