
本を集中して長時間読むことが、だんだん出来なくなってきたみたいだ。
読んでいるうちにウトウトと眠たくなって、何度も同じ行を反芻してる。
まだ午前中なのに。
だから、ハルキもなかなか終わらない。
それはそれで、長く楽しめるからいいんだけど。

毎日、少しずつアトリエの詳細設計を進めながら。
その合間に、スペイン語の学習も不思議と飽きずにこなしている。
春の長雨から、今年は予想通り梅雨に突入してしまったようです。
5月の土用が終わったら、いよいよ土木仕事にかかろうと思っていたのですが、
何だか降ったり止んだりの日が多く。
そうこうするうちに広い敷地の草も茂り、止むなく草刈りに日々を費やしたり。
今後は資材や備品のストックが必要になるからと、思い切って納屋の整理をしてみたり。

この調子でいけば、本格的に建築作業に掛かれるのは、
どうしても梅雨明けになりそうです。
そうすると、暑い夏。
炎天下の作業か。
しかし、建築のための設計段階というか、イメージの構築過程というか。
思考回路の辿り具合というのは、実に面白いものだと我ながら感心します。
どう落とし込むかとかなり悩んでいた箇所が、
ある日風呂に浸かっている時に、突然その解を思いついてしまったり。
何度も計算し直して、やっと書き終えた設計書なのに。
ある微細な箇所に大きな勘違いがあったことを、
朝食後にハルキを読んでいる、そのふとした瞬間に気づいてしまったり。
そういうことが結構頻繁に起こるから面白い。
そんなことなら、もうFixなんかせずに、
書いては書き直し、書いては書き直し、
飴玉をしゃぶるように、ずっと設計をやり続ければいいんだな。
実際、建築のどの工程よりも、それがやっと完成した時よりも、
そうしてそこに住まうことよりも。
こうして頭の中で遊んでいる時の方が、とりわけ至福の時間に思えるから。
そういう意味では、今年のこの春雨から梅雨への長いインターバルは、
案外いい時間になるかもしれない。