凌霄花(ノウゼンカズラ)

投稿者: | 2024年9月10日

中国産らしく漢字がカッコいい。
「霄」は空という意味で、ツルが空を凌ぐほど高く登っていくということらしい。

島根県の仁摩町宮村に龍岩という、流紋岩からなる高い絶壁がある。
島根に住んでいた頃は、その側を何度も車で通っていたのだが、
その壁を這い上がったノウゼンカズラは、夏になると無数の紅い花を咲かせて目を引いた。

その記憶があるから、ノウゼンカズラいいよなぁ、とずっと思っていた。
民家のちっぽけな庭なんかに植えた日にゃ、繁茂して始末に負えないんだろうけど。

ところが先日、なんと道の駅でそのノウゼンカズラの苗木が売られていた。
1ポッド、わずかに280円。
これはもう買うしかないでしょ。

いったいどこに植えようかと散々考えた。

家の周りに土地はたくさんあるんだけれど、
下手なところに植えたら後で困るし、でもせっかくだから空に登らせたいし。

で、龍岩にはおよそ及ばないけれど、
ウチの亀岩の側の小さな絶壁の根本に植えることにした。

崖の上には己生えのネムノキがある。
無事に育って這い上がった暁には、このネムノキにでも縋ってもらおう。

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