掛け時計の修理

投稿者: | 2025年3月3日

掛け時計がどんどん遅れるようになった。

10分や20分じゃなくて、何時間も遅れる。
こりゃ、電池を換えなくちゃ、と。
ウチはバッテリー電池なので、ストックしてあった電池と交換した。

ところが2、3日経つと、また何時間も遅れる。
ただ動いているだけで、時計の役目はまったく果たしていない。
あぁ、このバッテリー電池も寿命なのか、と思って別のバッテリー電池を試してみた。
でも、やっぱりダメ。

寿命が来る時は何もかもが一斉に来る。
ストックの同時期のバッテリー電池は全部ダメか、と思って新しいバッテリー電池を購入した。
で、入れ換えてみたけれど、症状は同じだった。

うーむ、こりゃ電池じゃなくて本体か。

いちおうセイコークォーツなのだが、
もらいものの古時計だし、仕方がない捨てるしかないか。
と、裏を返してみると、駆動部は嵌め込み式の黒い小さなボックスだけ。

だいたい6cm角で、厚さは1cmもない。
こんなチャチなプラスチック部品が正確に時を刻むなんて驚きだ。
昔の時計職人が見たらびっくりするんじゃないか、と思う。

しかし、クォーツというくらいだから、どこかに石があるはず。

どうせ壊れてるんだからと思ってバラしてみた。
どこだろう。
しかし、石らしきものは見当たらない。

コイル、びよ〜ん。
昔、理科の実験でエナメル線を巻いて磁石を作ったのを思い出した。

これかなぁ。
この歯車の中に4箇所あるマカロニみたいなヤツ。
たぶん、これかもしれない。
クォーツ(水晶振動子)。

なんと、調べてみると、クォーツは10年程で寿命を迎えるようです。
なるほど、この時計は間違いなく寿命。

でも、こんなパーツだけなら簡単に交換できそうです。
で、調べてみたら、ありました。
結構マニアックなパーツでも、ネットで調べればだいたいのモノは見つかって取り寄せができる。
ド田舎に住んでようが関係ない、便利な時代です。

中国製なら800円程度、純正品はその倍ぐらいするけれど、
それで復活するなら安いもの。
ここはやっぱり純正品、ということで発注。

4箇所のネジを取ると、前面の枠とガラスが外れます。
そうして、秒針、分針、長針を抜くと、
裏のムーブメント(駆動部の黒いボックス)がカパッと外れる。

取り換えは、あっけないほど簡単。

新しいムーブメントに取り換えたら無事、復活。

そうして、もう寿命かと思ってゴミに出したバッテリー電池を回収。
悪かった、君のせいじゃなかった。

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